プログラミング入門におすすめの勉強法とは? 主要言語や独学で学ぶ方法を解説

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プログラミングができるといいなあ、なんて思いませんか。プログラムを書けるとプログラマーなどIT系の専門職を目指せますし、また開発を担当するプログラマーまでいかなくても、プログラムの知識があると仕事の幅も広がります。今回はプログラミングの初心者におすすめの勉強のしかたについてご紹介します。


■勉強を始める前に……プログラミング言語について知ろう!

プログラムをつくるには、プログラミング言語を用いて「コード」を書かなければなりません。そして、このプログラミング言語には多様なものがあります。初心者がプログラミングを始めるに当たり、まず考えなければいけないのは、

・どこで動かしたいのか(プラットフォーム)
・何をつくりたいのか

の2点です。

筆者の知り合いの、某企業でCTO(Chief Technology Officer)を務めているプログラマーに話を聞いたところ、この2点によってどのプログラム言語を学ぶべきかは変わってくる、とのこと。ひと口にプログラム言語といっても、用途によってさまざまに使い分けられるのです。

例えば、iPhone用アプリをつくるために使われる『swift』『Objective-C』と、ホームページを作るために使われることの多い『HTML』(HTMLはHyperText Markup Languageの略)は全く違う言語です。またプログラミング言語によって難易度の違いがあります。HTMLを習得したからといってObjective-Cが理解できるかというと全くそんなことはないのです。

例えば、ニーズの高いWeb系のプログラムをつくることから始めるのであれば、

・PHP
・Perl
・Ruby
・Python

といった言語が候補になります。これらは「スクリプト言語」と呼ばれる系統のプログラミング言語で、Linux(OSの名前です)をインストールしたサーバー上で動作させるプログラムの作成によく用いられます。中でも『PHP』と『Ruby』は、日本ではWebシステムの開発によく使われます。

上記のCTOに聞いたところ、格好いい動作をするサイト・Webアプリをつくりたいのであれば『jQuery』(『JavaScript』のコード記述を簡単に拡張する強力なライブラリ)の知識もあればいいとのこと。

また、自社でプログラマーを採用するための面接では、「javaをやっていたという人はだいたいなんでもできるんだろうな、と思いますが、javaのエキスパートには気むずかしい人が多いので、それ専門の人は避けがちです」「PHPの場合にも LAMP環境(Linux、Apache、MySQL、PHP)の4セットで習得していたり、経験がある人の方を優先します。Webの仕事をする上では、データベースを処理するSQL言語の実務経験がない人は、ちょっと避けてしまいます」とのことでした。

このCTOによると「javaをしっかりやっておくとどんな言語も理解しやすいとはよく聞きます」とのことでしたので、これから(いわゆるオープン系の)プログラミングを学ぶという人は、まず『PHP』『JavaScript』『Ruby』といった言語を習得するのはいかがでしょうか?

■独学でもいける! 勉強するにはとにかくプログラムを書くこと

プログラムを学ぶのに特に学校に行く必要はありません。もちろん学校に行く金銭的・時間的な余裕があればいいのですが、それがなくても独学でもなんとかなります。自分が学びたいプログラミング言語の入門書を数冊購入してきて、そこから始めればいいのです。

最初はわからないことばかりでしょうから、いろいろ質問できるようにプログラミングのコミュニティーに入っておくのがおすすめです。ただ、残念なことに、日本のプログラミングコミュニティーには、海外のように「初心者も大歓迎。何でも聞いてね」というような活発でオープンな雰囲気があまりないのも事実です。これは企業内で活躍しているプログラマーが多く、何でもオープンに情報を出すのが難しいからかもしれません。その意味では、先生に何でも聞ける学校に通ってプログラミングを習得するのもアリですね。

初心者は、とにかくどんな回り道になっても、まず一つプログラムを完成させることを目指しましょう。一つできれば、そこから次々とさまざまなスキルを身に付けていくことができるでしょう。また、プログラミングというと「理系」というイメージがあるかもしれませんが、実は全然そんなことはありません。

プログラミングの勉強では文法が大事ですので、そこをきちんと守り、プログラミングに必要な「ロジック」を理解できれば、誰でもできるものなのです。また、一つのプログラミング言語を習得すれば、そこから「似た言語」「関連する言語」と自分のものにしていくことが可能です。

プログラミング入門者におすすめの勉強の進め方をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。プログラミングを習得すれば、例えば社内で「うちの会社のWebを新しくするので開発会社に発注だ」なんてときに、その開発にどのくらいの工数がかかるかといったことに目算を立てられます。自分が開発を担当しなくても、自分の知識が活用できますから、プログラミングを学ぶことは決して無駄にはなりません。あなたの仕事の幅を広げる可能性もありますから、一念発起してプログラミングの勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

(高橋モータース@dcp)

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