サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「レッドソロモンの好走必至!」 (2/2ページ)
難解だが、最も狙ってみたいのは、レッドソロモンである。充実ぶりが目覚ましい5歳馬で、データからも狙い目。前走の鳴尾記念のあと、ここに照準を合わせて、しっかりと調整されてきたのがいい。
それというのも力を要する洋芝は合っており、準オープン戦ではあったが、昨年同じ函館の2000メートルで争われた五稜郭Sをモノにしている。札幌戦でも好走経験があり、洋芝との相性がいいのは確かだ。
昨年の札幌記念は大幅な体重減が響いて大敗(12着)したが、これは参考外にしていい。
ということで、陣営はかなりヤル気になっている。函館に移動する前の栗東での追い切りの動きは実にリズミカルで、状態のよさは明らかだ。「ひ弱さが影を潜めて、雰囲気が本当にいい。力を出せる仕上がり状態にあるのは確か。楽しみだ」
とは厩舎関係者が口をそろえるところ。ならば、期待できるのではないか。
スズカマンボ(天皇賞・春)が近親に、ダンスパートナー(オークス)、ダンスインザダーク(菊花賞)、ダンスインザムード(桜花賞)など活躍馬が一族にズラリといる良血。
ハンデは、恐らく55キロまで。良馬場なら好走必至と見て間違いなしだ。
穴中の穴は、パリカラノテガミだ。前走の新潟大賞典は、昇級初戦で馬場も悪く、身上の強烈な末脚が不発に終わったが、それでも不向きな前残りの流れでありながら、そう大きく負けてはいなかった。
その後は短期放牧でリフレッシュ。ここ目標に丹念に乗り込まれて好仕上がりだ。こちらも洋芝は合っており、軽ハンデ(52~53キロ)を生かしての“一発”があっていい。