マエケンが謝罪に追い込まれた?韓国が噛みつく”旭日旗”問題の謎 (2/2ページ)
■サッカー選手が造った憎悪
2011年1月に行われたサッカー・アジア杯準決勝の日韓戦。韓国代表FW奇誠庸(キ・ソンヨン 28)がゴール後、指で頬を掻いて見せるパフォーマンスを行った。韓国内でよく使われる<日本人=猿>という差別だ。さすがに批判が巻き起こった時にキ・ソンヨンが持ち出したのが、「客席の旭日旗を見て、傷ついたからやった」という言い訳。
この試合で実際にはスタジアムに旭日旗は無く、キ・ソンヨンも弁明を二転三転させるなど根拠に乏しい言い分だった。さらに以前の日韓戦では客席に旭日旗が掲げられたことがあるのに、その時は何も抗議されなかったのだから……。しかし、韓国のメディアやネットユーザーがキの発言を拡大して拡散。瞬く間に<旭日旗=戦犯旗・ナチス党旗>(注4)と決めつけ、「戦犯旗を使っている!」と、似ている様々なデザインや意匠に文句をつけまくった。
かくして旭日旗への憎悪がキ・ソンヨンの捏造に始まったことは、ご存知の向きも多かろう。しかし問題は次の段階に突入した。当初は韓国の抗議を相手にしなかった国際的な組織や機関の一部が、傾き始めている。
「記憶に新しいのが4月、サッカーのアジアチャンピオンズリーグの水原三星との試合で、一部サポータ—が旭日旗を掲げて騒動になった川崎フロンターレのケースです。結局、アジアサッカー連盟(AFC)は川崎やJリーグの反論を無視。旭日旗を<差別的>だと決めつけて、罰金と無観客試合を川崎に課しました」(サッカージャーナリスト)
今回、マエケンは「韓国の皆さんに不快な思いをさせてすみません」と謝罪。Instagramへの投稿を削除した。猛抗議に驚いたマエケンの反応を責めたくはないが、また一つ韓国側の言いがかりを強化してしまった。次は「旭日旗によって傷ついた」ことへの賠償を求める動きも出てくるか……。日本は粘り強く、国際社会の間違いや誤解を正していくしかない。
それにしても韓国は、なぜ朝日新聞社旗(注5)には抗議しないのかね?
(注1)前田健太…元広島カープ。近頃パッとしない日本人メジャーリーガーの中では、気を吐いている。
(注2)旭日旗のデザイン…光条は16条のものを目にすることが多いが、8条、4条のものもある。
(注3)ハレ…民俗学で祝祭などの<非日常>を表す言葉。<日常>を表すのが「ケ」。
(注4)ナチス党旗…鉤十字=ハーケンクロイツ。
(注5)朝日新聞社旗…どこからどう見ても旭日旗。
著者プロフィール

コンテンツプロデューサー
田中ねぃ
東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ