【プロ野球】一生懸命ゆえに笑いと奇跡を起こす新井貴浩(広島)。オールスターゲームでぜひやってほしい6つのこと (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■華麗な走塁もアライさんの魅力!?

 ときとしてみせる意表を突いたプレーもアライさんの魅力だ。オールスターゲームでも、ファンの想像を超えるプレーを見せてほしい。

■アライさんにやってほしいこと<その3>
SHINJOよりもド派手なホームスチール

 オールスターゲーム史に残る意表を突いたプレーといえば、2004年7月11日に新庄剛志(当時日本ハム)が決めた単独ホームスチールが真っ先に頭に浮かぶ。

 派手好きでサービス精神たっぷりの新庄が「1番目立つプレー」として狙ったこの単独ホームスチールは、オールスターゲーム史上初の偉業となった。

 実はアライさんも今シーズン、4月8日のヤクルト戦で決勝点となるホームスチールを決めている。しかも、これまでに通算3度のホームスチールを決めており、ホームスチールは隠れた特技なのだ。

 オールスターゲームで「お得意」のホームスチールを決めれば、爆発的な盛り上がりを見せるに違いない。

■アライさんにやってほしいこと<その4>
松井稼を超える1試合5盗塁

 1997年7月23日のオールスターゲーム第1戦では、松井稼頭央(当時西武、現楽天)が、盗塁阻止率ナンバーワン捕手・古田敦也(当時ヤクルト)から4盗塁を奪う快足ぶりを見せた。

 一方、アライさんはここまで通算43盗塁。決して足は速くはないものの、今シーズンは2盗塁を決めている。少ない出場機会で、昨シーズンを超える盗塁を記録し、ホームスチールも決めているとなれば、走る気は十分。脚力に衰えはないと見ていいかも。いや、それどころか進化しているかもしれない。

 パ・リーグを代表する捕手の送球をかいくぐるアライさんの盗塁を、ぜひとも見たいものだ。

■アライさんにやってほしいこと<その5>
古田以来22年ぶりのサイクルヒット

 1992年7月19日のオールスター第2戦では、古田が史上唯一のサイクルヒットを記録している。

 オールスターゲームに出場するレベルの好投手から4安打を打ち、なおかつ3本の長打を打たなくてはいけないサイクルヒットの難易度は計りしれない。

 奇しくも、今年のオールスターゲーム第2戦の開催地は、古田がサイクルヒットを決めたZOZOマリンスタジアム(当時は千葉マリンスタジアム)。強風にさらされるZOZOマリンスタジアムは風向き次第では何が起こるかわからない球場だ。奇跡の風がアライさんにサイクルヒットをもたらすかもしれない!?

■アライさんの最大の魅力は一生懸命さ

■アライさんにやってほしいこと<その6>
とにかく一生懸命なアライさんが見たい

 本塁打も意表をついたプレーも劇的な活躍もアライさんの魅力だが、最大の魅力は一生懸命なプレースタイルだ。

 一生懸命すぎるが故にときにコミカルに映ってしまう。そんな不器用でまっすぐな部分にファンは惹かれているのだ。そんなアライさんの姿が見られれば、それだけでファンは大満足なのだ。

 例えば、歴代6位の併殺打もアライさんの代名詞のひとつ。オールスターゲームという舞台でも、いい意味で、アライさんらしく併殺打を打ち、笑ってしまうほど一生懸命に顔を歪めながら一塁に激走する姿を見たくもある。

 劇的な活躍で、派手なガッツポーズを決められればそれが一番なのだが、結果が出なくてもアライさんが必死なプレーを見せてくれたら十分だ。結果を超え、見るだけでいい。もはや、アライさんとはそういう存在なのだ。

文=井上智博(いのうえ・ともひろ)

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