松居効果で船越英一郎の『ごごナマ』絶好調?崖っぷち番組の明暗

デイリーニュースオンライン

Photo by lillie kate(写真はイメージです)
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 7月10日に放送されたお昼の情報番組『ごごナマ』(NHK)の視聴率が、4.1%(ビデオリサーチ調べ・関東地区・以下同)を記録し、前週の視聴率を大きく上回った。前週の視聴率は2.8%で、4%台を記録したのは5月31日以来となる。この日は、ゲストにタレントのはなわ(40)を招き、家族の事を歌った『お義父さん』を披露。番組のMCで、現在タレントの松居一代(60)との離婚騒動にある船越英一郎(56)の涙にも注目が集まったようだ。

 船越ははなわの歌に「なぜこんなに泣けちゃうのか?」とコメントすると、同じくMCで女優の美保純(56)が、「今ストレートな表現に弱いですから」と突っ込む一幕もあった。連日芸能ニュースで報じられる松居の口撃だが、船越はノーコメントを貫いている。そのため『ごごナマ』を通じて、船越の様子をうかがう視聴者も増えてきているようだ。こうした現状について、NHKの幹部はニンマリしているのではと関係者は語っている。

「『ごごナマ』は今年4月から、これまでの平日午後のタイムテーブルを大きく改編してスタートしました。他局がゴシップニュースなどを取り扱う中、『ごごナマ』ではそれらをほとんど扱わず、ゆるいテイストになっています。しかし蓋を開けるとちっとも数字が振るわない。そのため開始早々にもかかわらず、早期終了の噂さえありましたが、この流れで変化があるとにらんでいるようです」(芸能関係者)

 14時台から開始される第2部に至っては、1%を切る日もあったと言われる『ごごナマ』だが、この「松居・船越騒動」は、皮肉にも番組をつなぐ命綱のような役割となってしまったのかもしれない。

■松居の生出演はまさに「ハイリスク・ハイリターン」

 怪我の功名のような状態にある『ごごナマ』の一方で、自らこの騒動に乗じて視聴率打開を目指しているのが、朝の情報番組『ビビット』(TBS系)だ。

『ビビット』では11日、今回の騒動を特集し、その中で松居にコンタクトを試みたことを伝えている。スタッフの連絡に対し、松居からはショートメールで「どちらのどの番組さまでいらっしゃいますでしょうか」との返信があったようだ。改めて番組名を伝え取材を依頼したが、その後松居からの返事が来ることはなかったという。

 ちなみに9日には、松居が自ら『Mr.サンデー』(フジテレビ系)の司会をつとめる宮根誠司(54)に対して、電話での生出演を申し出ている。しかしここでは「一方的な主張だけは放送でいない」と言う理由により、実現に至らなかった。今回はその逆パターンであるが、この『ビビット』のやり方については、視聴者からの批判も大きいようだ。ネットでは「やってることがゲスすぎる」「視聴率のために必死だな」という声が飛び交っている状態だ。

「実際『ビビット』は、裏番組に押されて常に低視聴率にある状態です。松居の出演は、確かに数字は取れるかもしれません。しかし司会の国分太一(42)や真矢みき(53)が、今の松居を生放送で扱うことは困難でしょう。放送事故が起こることにもにもなりかねません。いくら視聴率のためとはいえ、この判断は『必死すぎる』と言われても仕方がないでしょうね」(前出・芸能関係者)

 視聴率効果を狙うために行ったことで、番組終了を迎えては元も子もない。番組がどのような形で松居の出演を実現させたかったのかは謎だが、今回の判断は時期尚早だったといえるのかもしれない。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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