ヒアリのサバイバルスキルの高さったら!屈強なアリ柱を築き上げ水難から逃れる集団知能の高さ (2/4ページ)
実は当初、ヒアリの柱は完成してしまえば動かないものだと考えていたため、撮影し続けても意味がないと思っていたのだ。
ところが、学生の1人が動画を10倍速で観たところ、柱の真ん中がゆっくりと沈んでいることに気がついた。倍速で確認すると表面部分がもぞもぞしており、その下で柱が沈み込む様子が確認できるのだ。
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Ants build towers that flow like a fountain in reverse・生きている柱
さらに実験を重ねることで、沈み込んでいるのは底にいるアリが上部のアリの体重を受けつつ、外側に移動していることが原因であることが判明した。
外側へ移動したアリは、今度は上部へと登ることで柱を継続的に再形成する。柱は徐々に沈んでいくが、上部にいるアリは上へ上へと登り続けるので完全には沈まないのである。
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トービー氏の研究チームは、以前にもヒアリがイカダを作り上げる仕組みを解き明かした実績がある。
ヒアリは指示を出す個体もなく、誰も全体像を把握していないが、単純な行動ルールに従うことで柔軟な構造を作り上げることができる。柱の建設の場合も、各個体が支えられる重量がさらに制限されているが、同じルールに従ったものだ。
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実はこうした研究から得られた知見はロボット開発に役立てることができるという。