半世紀前の「半獣半人」論争!話題になった「サル娘」 (2/2ページ)

まいじつ

《「ついにサル娘を見つけたぞ!」大声で叫ぶ記者の前へ、ふいにひとりの女が立ちはだかった。「マリアは猿ではない。人間です。わたしの子です!」。サル娘の母、ジェーズスだった。

ジェーズスの話によると、13年前に彼女は父の分からない子を産んだのだが、その赤ん坊は腹と背、特に下半身に真っ黒い毛が一面に生えていて、顔はサルを想像させる醜さだった。ウワサは村中に広がり、「なんて罪深いことだ。あの女はサルの子を産んだのだ!」と村人たちは騒ぎ立てたが、母は醜いその子を必死で育てる決心をするのだった。

そんな彼女に同情して、彼女を愛する坑夫が現れた。だが、サル娘と暮らすのだけは嫌がったので、母はジャングルのなかに小屋を作り、そこに毎日欠かさず食べ物(大蛇の生肉)を運び、育てたのだ。

母が帰ろうとすると「キ~ッ!」と叫んで、サル娘の目から光るものがス~ッと流れ落ちるのを見逃さなかった…》

こんなふうに、記者は悲哀的に描いている。

少年キング編集部は記者の手記に加え、科学評論家の意見を掲載し、「遺伝子が変異を起こしたために、サルの状態に戻っているのだろう。すなわち、人間がサルに帰った『先祖帰り』だ」と結論付けた。

果たして“サル娘”は本当に存在したのだろうか。彼女のその後の幸運を祈らずにはいられない。

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