食後の歯磨きはNG!? 歯科医が教える「歯の健康術」 (3/4ページ)
それに対して歯周病は、歯と歯肉の境目で炎症を起こして歯周ポケットを形成。歯を支える土台そのものを溶かしていくのだ。そのため、歯周病を発症すれば一挙に何本もの歯を失うことになるのである。
ちなみに、炎症を引き起こす原因は、歯の清掃が不十分で細菌(歯垢)が歯肉などに留まることにある。つまり、両者は発生要因が異なり、その影響もまったく別なのだ。「歯周病は20代から進行し、日本人の中高年男性の8割は歯周病だと推定されます。ところが虫歯と違って最後まで痛みがない場合が多く、気づいたときには歯がグラグラ動いているというケースが普通なのです」(前同)
というわけで、その歯周病の疑いがあるかどうか、以下のセルフチェックをしていただきたい。
●朝起きたとき、口がねばねばする
●歯を磨いたり、物を噛んだときに出血する
●冷たい飲み物や食べ物、あるいは空気がしみる
●歯肉が腫れ、痛みがある
●食べ物が歯の間によく挟まる
●口臭がする
●歯茎が下がり、歯が長くなったように見える
●固い物を噛むと歯がグラグラする
あなたはいくつ当てはまっただろうか。田北氏によると、4つ以上該当する項目のある人は、すぐに歯科医に受診してほしいという。繰り返しになるが、歯周病の原因は歯垢であり、森氏も田北氏も歯磨き以上に、デンタルフロスや歯間ブラシの重要性を話すのは、このためだ。
では、どんな歯ブラシ、歯磨き粉、デンタルフロスを使えばいいのか。森氏は、歯ブラシについて「毛が硬めのものはNG」としたうえで、「同じ歯ブラシをずっと使い続けると菌が繁殖するので、1か月を目安に替えてほしい」とも付け加える。
デンタルフロスは、使い慣れていない人にはホルダータイプの細めのものを推奨する。これは、歯茎を痛めないためだという。歯磨き粉は、すでに述べたように歯を削ることにならないよう、研磨剤が入っていないものを選ぶべきだという。それどころか、「歯磨き粉を一切使わず、水だけでも十分」とも言うのだ。
一方、田北氏は、「歯ブラシは、大きめのものはしっかり磨けないのでやめてください」としたうえで、「人によって歯の状態はまったく違います。