天才テリー伊藤対談「香西かおり」(2)一時は銀行と歌手二足のわらじを!? (1/2ページ)
テリー 民謡は、いつから習い始めたんですか。
香西 11歳ぐらいの時からです。最初はご近所のおばあちゃんが「1人で(民謡教室へ)行くのが気恥ずかしい」って言うものですから、そのお供でついて行って、そのままお歌を習うことになってしまって。
テリー へぇ~。じゃあ、そのおばあちゃんに連れて行かれなかったら、「歌手・香西かおり」は生まれなかった?
香西 かもしれないですね。あんまり人前で何かをやったりすることに積極的なタイプでもなかったので。
テリー しかし、いきなり引っ張られていったような出会いで、よく続きましたね。もともと、民謡はお好きだったんですか?
香西 いいえ。やっぱり当時好きだったのは、麻丘めぐみさんとか天地真理さんみたいな‥‥。
テリー まさに当時のトップアイドルだ。あと、南沙織さんとか。
香西 そうです、そうです。そのあとは、「花の中3トリオ」ですから。
テリー そうでしょう。当時の普通の女の子だったら「麻丘めぐみちゃんみたいにかわいくなりたい!」と思うんじゃないですか?
香西 フフフ、確かに髪型とかをマネしてみたり、普通にアイドルにも憧れていました。ただ、当時はまだ昭和の香りがいっぱい残っていて、私は母によく「大人とおまわりさん、学校の先生の言うことはちゃんと聞きなさい」と言われていたんです。
テリー おお、ちゃんとしたお母さんだ。
香西 だから、その言いつけをちゃんと守って、「おばあちゃんが『来週から一緒に行こうね』って言ってるから、そうする」と報告して、そのまま続けることになったんです。