きっちり酔える! ストロング系缶チューハイ4種『氷結ストロング』『ビターズ』『もぎたて』『-196℃ ストロングゼロ』を定番レモン味で徹底比較!(2017年6月現在)

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きっちり酔える! ストロング系缶チューハイ4種『氷結ストロング』『ビターズ』『もぎたて』『-196℃ ストロングゼロ』を定番レモン味で徹底比較!(2017年6月現在)

蓋を開けたらすぐ飲めるRTD(Ready To Drink/レディ・トゥ・ドリンク)アルコール飲料の代表といえば缶入りチューハイ。一時期ライトタイプが流行したが、今ではコスパ的にもきっちり酔える”ストロング系”が人気。今回はその代表ブランド4つ『氷結ストロング』『ビターズ』『もぎたて』『-196℃ ストロングゼロ』を定番レモン味で検証してみることにする。また同時に人気の新味にも触れてみた。

■しっかり酔えなきゃコスパが悪い! アルコール分7%以上のストロング系缶チューハイが魅力的な理由

プシュッとすればそのまま飲めて人気の缶チューハイ。コンビニなどでも簡単に入手可能で、変わり味の新製品も続々投入されることから気軽に飲めるのが魅力。

ところが最近は新製品が溢れかえり、だんだん選ぶのも大変になってきた。特に変わり味となると期間限定・数量限定も当たり前。気に入っても次に店に行くと姿を消していることもしばしば。新しいものに目が行きがちなのは当然だが、ここは一つ、原点に立ち返り、人気ブランド4種の味わいを確かめてみたい。


選んだのは定番中の定番、レモン味。サワーにしてもEXILEメンバーが愛してやまないのはレモンサワー。コーラにしてもカクテルにしても基本の第一添加物として選ばれがちで、万人向けなレモン味に絞って比較してみる。


ちなみにチューハイとサワーを混同している人も多いかもしれないが、その差は甘みがあるかないかが原則。サワーはシロップなどで甘くなっている学生が新歓コンパで飲みすぎて気持ち悪くなることの多いタイプで、チューハイは本来焼酎を炭酸で割ったものなので糖分を含まず悪酔いしにくいのが特徴。ただ最近のチューハイは甘味をあえて加えているものや、焼酎の代わりにウオッカや醸造用アルコールなどを使用しているものもあり、あまりあてにはならない。そのために今一度検証が必要になるというわけだ。実際問題今回紹介する4ブランド、全てがウオッカベースということになっていた。


またアルコール飲料であるからには、一本でどれだけ酔えるかというのも大切。低アルコールで飲みやすのはいいが、一本では済まなくなってしまうとコスト的にも本末転倒。なので今回は一般にアルコール分7%以上と言われているストロング系に絞って比較してみる。


それでは実際に飲んで確かめていってみよう。

■キリンビール『キリン 氷結ストロング シチリア産レモン』

(350ml・実勢価格 税込132円・2017年4月リニューアル発売)
アルコール分:9%/糖類ゼロ
原材料:レモン果汁・ウオッカ・酸味料・香料・甘味料(アセスルファムK)

ほとんどの果実ジュースが輸送コストを削減するなどの理由で水分を飛ばして濃縮した果汁を後で水を加えて戻す、濃縮果汁還元タイプだった中、2000年代に入ると、香りだちの良さや果汁本来の美味しさを味わうためのそのまま絞った果汁を使用するストレート果汁タイプのジュースが増えた。


その流れで缶チューハイもまた、濃縮果汁還元タイプが自然と主流だった中、果実から果汁を絞りストレート果汁のまま凍結させ、熱を加えずに解凍するという独自製法で果実の美味しさや香りを再現することに成功して大人気となったのが、「氷結」シリーズ。


元々は「氷結果汁」というネーミングで2001年に誕生したが、清涼飲料水と誤認を招くとの苦情から2002年から「氷結」に。そんな氷結は元SMAP・中居正広出演のCMでも話題になったリニューアルをシリーズ全体で遂げたばかり。「氷結ストロング」も同様に今年4月にリニューアルした。


「氷結」全体に言えることだが、その最大の特徴はベースにウオッカを使用していること。そもそもはキリンビールの工場が焼酎製造の免許を持っていなかったことからの苦肉の策だったが、焼酎よりもクセのないウオッカの採用は、かえって果実味を際立たせることになり、成功の一因となる。そのため、当初は焼酎ベースが主流だった缶入りチューハイの、ベースは何でもありという歴史を作り上げた張本人でもある。

また缶のルックスも独特で、NASA技術を使用した凹凸のあるダイヤカット缶は、開けた時の音でも差をつける。ただ飲んでいる時はいいのだが、複数本飲んでゴミ袋に入れておくと、ゴミ出し時にかなり賑やかになる。

実際にプルトップを押し込んでみると、確かに香りの飛びが良い。居酒屋なら向かいの席の人間の鼻に届くほどのすっ飛び具合。キレのある炭酸とともに喉に流し込むと、強烈な酸味とともに表情がシチリアン・マフィアのような渋い顔になるくらいの苦味が襲いかかる。


特有のカラカラ音のする缶を傾け飲んでいくと、不思議と舌の奥に甘みが残るのは気になる。原材料トップにレモン果汁が来るほど、果実を最大限にぶち込んだその姿勢には恐れいるが、果実以外の苦味もかすかに感じてしまう。氷を入れて飲めば気にならないのかもしれないが、缶のままいくと気になるかも。


酸っぱいという感覚の向こう側でアルコール感に火がついて、クラっと来るタイプ。これは酔っ払う。
キリン 氷結ストロング シチリア産レモン 缶 350ml×24本 キリン 氷結ストロング シチリア産レモン 缶 350ml×24本

■サントリー『サントリーチューハイ -196℃ ストロングゼロ ダブルレモン』

(350ml・実勢価格 税込109円・2016年12月リニューアル発売)
アルコール分:9%/糖類ゼロ・プリン体ゼロ
原材料:レモン、ウオツカ、酸味料、香料、ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、炭酸ガス含有

CMの”ストロングーッド”連呼でおなじみの、ストロング系缶チューハイの代表格として君臨するのが、糖類ゼロ系でありアルコールも強いというヘルシー志向に食い込む形で人気を博した「-196℃ ストロングゼロ」シリーズ。登場当初は”缶類最強チューハイ誕生”の呼び声が高く、ストロング系缶チューハイの原点的製品だ。昨年12月に全面リニューアル。ただ中身の配合率の変化とイラストの立体化の変化で製法などでの大きな変化はない。

その最大の特徴は、液体窒素でマイナス196℃に瞬間凍結させて香りを逃さないようにして、一気にパウダー状になるように粉砕、その果実の粉を丸ごと漬け込んだ浸漬酒と、ポストハーベスト処理(防カビ剤などの使用)をしない上質果汁のダブル使用で生み出す果実感。それでいてしっかり酔っ払うアルコール感の両立。

甘くないから食事に合うというのが言い分なのだが、シリーズの中には結構甘いものがあるという…。さて、この『サントリーチューハイ -196℃ ストロングゼロ ダブルレモン』はどうなのだろうか。


プルトップを押し込むと、わかりにくいレモンの香り。むしろビタミンCやクエン酸などの香りに近いかもしれない。すっきりして飲みやすく、『キリン 氷結ストロング シチリア産レモン』より苦味は控えめだが、酸っぱさは勝つ。酸っぱいものが苦手な人はなるべく避けること。


ただ飲み進めていても、やはり気になるのはその香り。マルチビタミン剤のような香りになってしまっているのは、何事か。人口甘味料の中でも甘みの強いスクラロースを採用しているせいか、甘みは自然なのだが、そもそも甘み自体が必要かというのは別の問題。


ただ記者としては普段飲みつけているせいか、ウオッカの苦味が好きである。少しだけ酔っ払いにくい気がするが、実際のところはわからない。
350ml×24缶" target="_blank" 350ml×24缶" サントリー チューハイ-196℃ストロングゼロ 350ml×24缶

■キリンビール『キリンチューハイ ビターズ 皮ごと搾り レモン』

(350ml・実勢価格 税込137円・発売中)
アルコール分:9%/糖類ゼロ・プリン体ゼロ
原材料:ウオッカ・リキュール(レモンピール・ハーブ・スパイス)・レモン果汁・酸味料・香料・甘味料(アセスルファムK)

キリンのチューハイというと「氷結」のイメージがあるが、近年石田ゆり子出演CMとともにそのリラックス感イメージで人気を高めているストロング系缶チューハイ。


その特徴は何と言っても、皮ごと絞ったからこそ生まれるほろ苦さを含んだ果実味。それはただの果実感ではなくて、厳選した果皮に加えてハーブも混ぜ込んで72時間かけて抽出したビターリキュールを配合しているのが特徴。単なる果実味だけでは物足りない大人層にアピールする。

クセのないウオッカと、クセをわざわざ封じ込めたビターリキュールの味わいがどう出るかがポイントだろう。

ということで飲んでみると、同じレモンでもこれだけ差があるかと感じるまた違う香り。アロマやハーブ、コスメ路線のレモン風味。これはリキュールに仕込まれたハーブのせいか、複雑さでは一歩抜きん出る。ただややこしさよりもレモンの風味をストレートに味わいたい人には不思議だろう。


記者的には好きなタイプの香りだち。酸味も強すぎず、甘み控えめで苦味がキリッとくるタイプ。マーマレードは果皮がうまいと感じる人、チョコレートの中にレモンやオレンジピールが入っているとうれしいと感じる人にオススメ。一番カクテルとしての完成度が高い。
キリンチューハイ ビターズ 初摘みレモン 350ml×24本 キリンチューハイ ビターズ 初摘みレモン 350ml×24本

■アサヒビール『アサヒもぎたてまるごと搾り レモン』

(350ml・実勢価格 税込122円・2017年4月リニューアル発売)
アルコール分:9%/糖類ゼロ 果汁3%
原材料:ウオッカ、レモン果汁、オリーブ果実エキス、マルトデキストリン、酸味料、香料、ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)

収穫後24時間以内搾汁という基本ルールはそのままに、中味成分のバランスとガス圧を高めることでリニューアル。新たに導入された「新<もぎたて>キープ製法」は、超低温殺菌で果実本来の持ち味を失わないまま仕上げることを可能にしたという。本当か。

実際に飲んでみると、もはや香りがカクテル。マティーニかよッと突っ込みたくなること確実のオリーブの香りが相まって、なかなかに不思議な香り。薬品と感じる人も多いだろう。

ただウイスキーでもクレゾール(いわゆる正露丸)臭を楽しむアイラモルトなどもあることを考えれば、そのままBADとは言い難い。ただ甘さは一番強く感じた。より女性的で、CMにも出演している菜々緒っぽい味わい。


ただCMには大泉洋も吉田剛太郎もコブクロも出ているのだけれど、そちらの味のイメージは感じられなかった。アルコールが強いとは気づかずについつい飲みすぎてしまうサイレントキラータイプと言えるだろう。

■なぜにどれも甘いのか、という疑問を抱かずにはいられない仕上げぶり。これではサワーではないのか!?

4ブランドのレモン味を飲み比べて感じたのは、どれもチューハイであるというのに、甘いということ。本来サワーは甘いがチューハイは甘くないというのが原則だというのに、この仕上がりは何ななのか。ベースがそもそも焼酎でないからチューハイの”チュー”が意味ないことは仕方ないとしても甘み付の基準が気になる。


それだけ現代人は、チューハイにさえ甘みを求めているということのなのだろうか。また糖類ゼロを実現するために、人工甘味料を使うことによって、多少のえぐみが出てしまっていることも気になる。


王道レモン味チューハイ味としては、やはり『キリン 氷結ストロング シチリア産レモン』なのだろうか。甘みを差し引けば、確かに完成度は高いと思う。ただウオッカベースのカクテルとして考えると、『キリンチューハイ ビターズ 皮ごと搾り レモン』は高品質。このままカクテルグラスに入れられても文句は言えない仕上がりは見事。ハーブの隠し味が効いていると思う。


クセの強さを求めるのなら最後発の『アサヒもぎたてまるごと搾り レモン』も捨て難い。もはやチューハイなのかどうか怪しくなってくるが、レモンテイストにオリーブを合わせた独自の味わいは真骨頂。結局のところ意外と万人向けで無難なのは『サントリーチューハイ -196℃ ストロングゼロ ダブルレモン』なのではないか。


食事に合うという特質は嘘ではない。主張のなさがまた主張ということで、スッキリと料理の引き立て役に徹してくれる味わいなのである。これがレモン系チューハイの最も効果的な役割なのではないかと改めて感じてしまった。


それではさらに変わり味の方もそれぞれのシリーズからピックアップして検証してみよう。

■人気のニューフェイス変わり味も追加検証!

基本的なレモン味の缶入りチューハイの比較を終えたところで、それぞれのシリーズで人気を集めているニューフェイス系も紹介していこう。

■アサヒビール『キリン 氷結ストロング ブラッドオレンジ』

(350ml・実勢価格 税込132円・2017年5月16日発売)
アルコール分:9%/糖類ゼロ プリン体ゼロ
原材料:ブラッドオレンジ果汁・ウオッカ・酸味料・香料・甘味料(アセスルファムK・スクラロース)

イタリアンな持ち味で苦味と酸味と目に嬉しいオレンジ感が魅力のブラッドオレンジを缶入りチューハイに仕立て上げた『キリン 氷結ストロング ブラッドオレンジ』。ただグラスの注ぐと透明なのが実に意外。オレンジ感満点の味わいなのに透明だと混乱する。なので缶のまま、オレンジ色のイラストを眺めながら飲むのがおすすめだ。
キリン 氷結ストロング ブラッドオレンジ 350ml×24本 キリン 氷結ストロング ブラッドオレンジ 350ml×24本

■サントリー『サントリーチューハイ -196℃ ストロングゼロ〈まるごとアセロラ〉』

(350ml・希望小売価格 税抜141円・2017年5月16日発売※期間限定)
アルコール分:9%/糖類ゼロ プリン体ゼロ
原材料:アセロラ、ウオッカ、酸味料、香料、ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、野菜色素、炭酸ガス含有

その点この『サントリーチューハイ -196℃ ストロングゼロ〈まるごとアセロラ〉』は、ほんのりとした薄いピンク色に仕上げているのが気が利いている。そうだ、アセロラはこんな香りだった、と再認識する良い香り。チェリーにも似たその香りだちは、本来のアセロラの容赦ない酸っぱさを押さえ込んで、飲みやすく仕上げている。

永遠に嗅いでいたくなる良い香りで、絶妙な酸味と甘みがアルコール感を低めているけどしっかり酔っ払うので要注意。
サントリー チューハイ -196℃ ストロングゼロ まるごとアセロラ 350ml×24本 サントリー チューハイ -196℃ ストロングゼロ まるごとアセロラ 350ml×24本

■キリンビール『キリンチューハイ ビターズ 初摘みレモン<期間限定>』

(350ml・実勢価格 税込150円・2017年5月23日発売※期間限定)
アルコール分:9%/糖類ゼロ プリン体ゼロ
原材料:ウオッカ・リキュール(レモンピール・ハーブ・スパイス)・レモン果汁・酸味料・香料・甘味料(アセスルファムK)


イタリアを中心に“プリモフィオーレ”という呼び名で愛されている初摘みレモンを使用ということだが、通常のレモンと初摘みレモンの区別がつくのかとほんのり不安を抱きながら飲んでみる。

なるほど、これはレモンの中でもフレッシュでアロマ感もキープしつつ、ピールの香りがたまらなく素敵。甘さもグンと控えめでキリッと引き締まったレモン味で、これは美味しい。炭酸の強さとともにピールの苦味が程よく控えめになり、絶妙のバランスをとる。お見事。
キリンチューハイ ビターズ 初摘みレモン 350ml×24本 キリンチューハイ ビターズ 初摘みレモン 350ml×24本

■アサヒビール『アサヒもぎたて期間限定手摘み青梅』

(350ml・希望小売価格 税抜141円・2017年4月4日発売)
アルコール分:9%/糖類ゼロ プリン体ゼロ
原材料:ウオッカ、うめ果汁、ブドウ種子エキス、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)


ひとつひとつ丁寧に手摘みした青梅を24時間以内に搾汁した果汁を使用し、まろやかな口当たりと程よい青梅の甘酸っぱい味わいの缶チューハイとのこと。

正直青梅と言われても…、という感じだが梅の良い香りはきちんとする。ほのかな優しい梅の香りがウオッカの苦味を中和して、まろやかな味わいに結びつける。これは文句なしに美味しい。


レモンが定番とはいうけれど、記者的にはやはりチューハイは梅が一番好きだ。というのも単純に酸っぱさに弱いということがあるのだけれど。酸味が抑えられて、アルコール感は梅の甘みと相まって、上質な梅酒のテイストに。これなら永遠に飲める気がしてしまうが、しっかり酔っ払う。
アサヒ もぎたて 手摘み青梅350mlケース(24本入り) ≪期間限定≫ アサヒ もぎたて 手摘み青梅350mlケース(24本入り) ≪期間限定≫

改めて飲み比べてみると、チューハイの可能性とは無限なのだなと感じた。ただそれはウオッカベースのカクテルとしての可能性。本来なら焼酎のクセとのハーモニーを試すことがメインになるかと思いきや、世の中はいつの間にかクセのないウオッカを活用して、果実味を増やすという戦略に傾いているということがよくわかった。焼酎自体にこだわりがなければ、それもまた良いことなのだろう。気軽な缶入りアルコールとして、こだわりなく味わってみてもらいたい。

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