オールラウンダーに進化中。近鉄・田淵慎理が描く上昇曲線。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

「(海外ラグビーは)むちゃくちゃ大好きです。テストマッチも全部観ます。高校の時は家で観ることができなかったんですが、大学の時はひたすら見ていましたね。昔はマイケル・フーパー(オーストラリア代表)になりたいと思っていたんですけど、近鉄1年目でピエール・スピース(元南アフリカ代表、元近鉄)に会ったことがきっかけで、いまはキアラン・リード(ニュージーランド代表)のようなオールラウンダーというか、なんでもできるプレイヤーを目指しています」

 密集戦での仕事人タイプから、好守に機能するオールラウンダーへ。

 その願いは早くも実を結びつつある。「ミスター近鉄」ことFL/NO8佐藤幹夫プレイングコーチは、田淵の万能ぶりを評価している。

「フィジカルも強いですし、走れますし、ラグビーも良く知っています。田淵はなんでもできますよ」

 

 近鉄・生駒駅の駅員として、午前7時30分に出社する日々を送りながら、桜のジャージーを夢見ている。

 身長179センチ、体重100キロの田淵が意識するのは、やはり同世代の日本代表選手だ。

「同世代のバックローとして、パナソニックの布巻(峻介)選手や、リコーの松橋(周平)選手は意識しています」

 8月18日開幕の新シーズンで、進化した自分を存分に表現したい。成長著しい24歳は、未来への上昇曲線を生駒の空に思い描いている。

(文:多羅正崇)
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