【プロ野球】ヤクルト版「七夕の悲劇」を超え14連敗を止めた夜。ヤクルトファンの「あたたかさ」を実感した (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■やはりヤクルトファンはあたたかい

 話は7月22日の阪神戦に戻る。この日の9回は違った。ルーキは1死後に安打を許したものの後続を打ち取りゲームセット。

 最後の打者となった大山悠輔を空振り三振に打ち取るとライトスタンドは大盛り上がり。じつに、神宮球場では6月23日以来、1カ月ぶりの白星。それが喜びに拍車をかけた。

 そして、この日の先発は由規、先制打を放ったのは山田哲人。まさにチームの柱となるべき選手が活躍したことも大きかった。たかが1勝、されど1勝。この1勝が持つ意味は大きい。また明日から頑張ろう、と思わせてくれる勝利だった。

 筆者はこの日のスタンドに身を置きながら、14年ぶりのリーグ優勝を決めた2015年10月2日の盛り上がりを思い出していた。

 7月1日から始まった連敗街道。伸びに伸びたその数字は巨人が作った13連敗を超え14連敗となっていた。しかも、シーズン2度目の10連敗以上でもあった。この14連敗中にはファンがクラブハウスを取り囲むという事件も発生した。

 それでも、ファンは神宮球場に足を運び、声援を送った。打ち込まれた投手がマウンドから降りるときも拍手。大差で負けていても好プレーがあれば拍手……。

 観客動員数の伸び率が12球団トップとなっているヤクルト。ヤクルトファンは、やはりあたたかい。

文=勝田聡(かつたさとし)

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