権威あるの?毎年話題「世界で最も美しい顔100人」の実態は…

まいじつ

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7月27日、女優の橋本環奈がアメリカの映画情報サイト『インディペンデント・クリティクス(TC Candler)』が発表する『世界で最も美しい顔100人(2017年)』ランキングにノミネートされたことが分かった。

昨年の1位は、プラダやバーバリーなど有名ブランドのショーに多数出演しているイギリス出身のモデル、ジョーダン・ダンだった。また、13位には映画『ハリー・ポッターシリーズ』で有名なエマ・ワトソンが入賞している。

日本人では橋本のほかに、女優の石原さとみ(昨年6位)、桐谷美玲(昨年38位)、小松菜奈らがノミネートされている。

そうそうたるメンバーのなかで、ノミネートされた日本人が今年何位に入賞するのか、早くもインターネット上で話題になっている。このランキングは一体、どのような基準でノミネートや順位を決めているのか。

「毎年この時期になると話題になるので、アカデミー賞のような権威ある賞のように勘違いしている人がいますが、実はこのTC Candlerは、自称映画評論家があくまでも勝手にランキングしている、ただの個人サイトなのです。1990年から始められており、それなりに歴史があるのですが、そもそもサイト上には『リストはひどく主観的だ』と書かれており、集計方法や評価基準すら明確にされていません。なぜ、このような個人サイトが毎年大きなニュースになるのか、さっぱり分からないのです」(ITライター)

韓国アイドルが1位になったことも

実は海外では話題に取り上げられることすらほとんどない、ただの一般サイトなのだが、日本では2010年に佐々木希が日本人で唯一初ランクインして、一気に注目を浴びることになった。

「TC Candlerはアジア圏でサイトが注目を浴びたのを受けて、最近では日本や韓国の女優を複数入賞させています。サイトの管理者は特に韓国のガールズグループ『AFTERSCHOOL』のナナがお気に入りのようで、昨年は3位で、2014年と2015年には1位にランキングされています。世界的には知名度が低くても、現地のメディアが好意的に報道するので、サイトのアクセス数を稼ぐには持って来いというわけです」(同・ライター)

昨年12月、月刊美容誌『VOCE(ヴォーチェ)』が、2016年『最も美しい顔』に女優の桐谷美玲を選出したが、その際に『桐谷さんは毎年、発表される「世界で最も美しい顔100人」でも4度選出されていて…』などと報道されており、大手のメディア自体もどうやら勘違いしているようだ。

桐谷美玲はVOCEの受賞の際に「わたしでいいのかな?」と発言したが、TC Candlerに選ばれた女優たちも同じように「わたしでいいのかな?」と思っているに違いない。

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