女の子の胸はいつから膨らむ?乳房の発達過程とブラをつける時期

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女の子の思春期の特徴で気になることの一つに「胸の発達」が挙げられると思います。

親の目から見て胸が膨らみ始めたと感じたら、適切なアドバイスをしてあげたいですよね。

今回は乳房の発達過程や、初めてブラジャーをつける際のポイント、注意しておきたい胸の症状などを医師に詳しく解説していただきました。 女の子の胸が膨らむメカニズム 胸の構造
7〜9歳頃から、脳の下垂体という部位から ゴナドトロピンというホルモンが放出されるようになります。何がこのゴナドトロピン上昇の引き金を引いているのかははっきりと分かっていません。

ゴナドトロピンが卵巣に作用すると、卵巣から女性ホルモンと呼ばれるホルモン、特に エストロゲンが放出されます。

これが 乳腺に作用し、乳腺が大きくなり、乳房の脂肪量が増え、乳輪や乳頭に色が付きます。 乳房の発達過程 女の子の胸の成長過程
乳房の発達過程は「Tannerの分類」で5段階に分けられています。

第一段階
思春期前でまだ乳房が膨らんでいない状態

第二段階
乳輪付近の脂肪組織が増えた状態

第三段階
乳房のボリュームが増えた状態

第四段階
乳輪が盛り上がってきた状態

第五段階
大人と同様になった状態 初めてブラジャーをつけるタイミング ブラジャー
タイミングの目安
・服の上から乳頭が透けて見えるようになった時
・体育の時に乳房が揺れて痛みや恥ずかしさを感じるようになった時

おすすめのブラジャー
最初は ワイヤーなどがなく、肌触りがよく、脱ぎ着がしやすく、柔らかいものを選びましょう。

下着売り場に ファーストブラとしてコーナーが設けられている場合もあります。 女の子への胸の張りや痛みの説明 乳腺がしこりの図
特に月経前になると張りや痛みを感じることがあります。

触ると乳腺がしこり状に感じられ、本人が少ない知識の中から「 乳がんではないか」と一人悩むこともありますので、乳腺の発達過程で多少の痛みは自然なことだと伝えるようにします。 女の子の胸が発達する上で注意すること 思春期早発症で胸が大きい小学生
女の子の胸が膨らみ始めたら、本人が着替えや体育の授業中に恥ずかしい思いをしないよう、自然な体の変化であることを伝えます。

しかし以下は、胸が発達する上で注意したい症状になります。

思春期早発症
7歳6カ月より前に乳房が膨らみ始めるのに加え、8歳までに陰毛や腋毛が生え、10歳6カ月までに月経が始まり、年齢相当よりも身長が早く伸びるといった症状が見られます。

特に原因がない場合もありますが、脳の腫瘍や卵巣の腫瘍のために症状が生じている場合もあります。

また、思春期が早く来ると、途中で成長が止まってしまい、結局身長が伸び切らず低身長になるといったことが考えられますので、ホルモンを調節する注射を行う治療を行う場合があります。

小児内分泌などの専門機関での診断・治療が必要です。

ホルモン異常などの問題
いつまでたっても乳房の発達や月経が来ない場合、やせすぎなどによるホルモン異常や、子宮・性器の奇形なども考えられます。 最後に医師から一言
思春期の子どもは、自分の親にであっても体の悩みを言い出せず、一人思い悩むことがあります。

正しい知識を与え、不安を感じずに体の変化を受け入れられるように、手を貸せるといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)



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