安倍晋三首相と加計学園の関係「文春砲」にトドメを刺される

まいじつ

安倍晋三首相と加計学園の関係「文春砲」にトドメを刺される

8月3日に内閣改造を行った安倍晋三内閣の改造当日に発売された『週刊文春』に、加計学園の公職選挙法違反の記事が掲載された。

記事によると、加計学園が経営する岡山理科大学、倉敷芸術科学大学および千葉科学大学に所属する事務職員が、2009年8月に行われた総選挙において、安倍首相の選挙区に応援として派遣されたという。

2009年の総選挙といえば、与党第1党だった自民党(当時は麻生太郎首相)が大敗を喫し、民主党政権が誕生した総選挙で、安倍首相も自身の選挙区で苦戦が予想されていた。ところが、加計学園から来た応援のおかげというわけではないだろうが、圧倒的な得票で当選を果たしている。

「安倍首相の事務所はこれを否定していますが、事実ならば時効とはいえ、今井絵理子議員の不倫騒動も吹っ飛ぶ事案でしょう」(全国紙政治部記者)

しかも、加計学園は千葉県銚子市から多額の補助金が交付されている立場であるだけに、学園側からの説明も必要になる可能性がある。

「安倍首相にとって踏んだり蹴ったりなのは、加計学園が獣医学部を新設する予定の愛媛県今治市の市民から、加計孝太郎理事長、菅良二市長、市議会議員を刑事告発されたことです」(同・記者)

過去の選挙ちらしにも「お友達」だった証拠が

今治市議会では傍聴席の市民から「お金をもらってない人(議員)は立って下さい」、「(上物の費用負担)96億円の根拠となる図面を公開してください」、「文科省の認可が下りていないのに、なぜ工事が進んでいるんですか? 認可が下りなかったら更地にして返してもらえるんですか?」などという声が挙がったそうだ。

そして、もっと決定的なのが、安倍首相も参加した閉会中審査での加戸守行前愛媛県知事の発言だ。加戸氏は自民党青山繁晴議員の質問に対して、「今治のため、加計(学園)ありきというのはなんでかなあと思います。たまたま、今治市選出の愛媛県議会議員が加計学園の事務局長とお友達だったから、この話(誘致)に飛び付いたのであります」と発言している。しかも、その県議会議員は自らのブログで《同級生に大学誘致の話を持ち掛けたところ、獣医学部であれば検討するとの返事が返ってきました。当時、加戸知事に相談したところ「何処の学園ですか?」との話があり「岡山の加計学園ですと申し上げたところ…」、それならばということで獣医学部誘致に向けた活動がスタートしました》と記してるので、この話は間違いないだろう。

これだけなら安倍首相は直接関係ないのだが、その県議会議員が安倍首相と“お友達”だったことが分かっている。昔の選挙ちらしに《自民党愛媛県連青年部長時代から、親しくおつきあいをさせていただいている安倍晋三総理大臣》と書かれ、安倍首相と握手している写真が載っていたのだ。

加計学園を軸に、安倍首相と今治市選出の愛媛県議会議員、そして加戸前知事とつながりがはっきりと見えている。加計学園の獣医学部新設に、愛媛県今治市は獣医学部新設で16.7ヘクタールの用地(約37億円相当)を無償で提供し、校舎建設費の補助金として今後8年間で計64億円の助成をする方針になっている。

安倍首相はお友達に忖度をして、自らの支持率を下げ、政治生命を縮めてしまうことになるのかもしれない。

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