これで食べるだけでいつもよりも美味しく感じる!?科学的にも実証された不思議な形状の魔法のスプーンが販売中
[画像を見る]
何で食べたって同じものなら味は変わらないじゃん。そう思って、フォークでお蕎麦を食べるとなんかいつもと違うような気がしない?割りばしでパスタを食べてもなんか違う気がするとか。
もちろんそれは習慣によるものもあるんだろうけど、思っている以上に「何で食べるか」って重要なのだそうだ。
食器やカトラリーは、食べ物の風味とその知覚に影響しているのだという。
食品の風味と知覚を研究しているアンドレアス・フェビアン氏は、画期的な商品を開発した。なんと「食べ物をおいしく感じるスプーン」なのだそうだ。
このスプーンの秘密はその形状にある。
その形状ゆえに、使えるシチュエーションが限られてもくるんだけどね。
・人間の指を模した変わった形のスプーン
「食べ物を美味しくするスプーン」は "Goute" という。創りだしたのは、デザインスタジオ "Michel/Fabian" のアンドレアス・フェビアン氏だ。
"Goute" という単語は、「味わう」という意味のフランス語である。また、「味わい」という意味の "Gout"、「しずく」という意味の "goutte" も含めて名付けられた。
その形状は落ちる瞬間の水滴を、細長く引き伸ばしたようなものである。あるいは、クリスマスツリー用の、つららみたいなガラスの飾りのようだ。
実はこれ、指を模した形なのだ。"Goute" を使う人は、食べ物のついた指を舐めているような感覚を得られるのである。
[動画を見る]
・風味の知覚に関する研究結果
これは真面目な話なのである。フェビアン氏は、"Goute" の開発中、2011年に、「Spoons & Spoonness」というタイトルの論文で博士号を取得したほどなのだ。
フェビアン氏の作品の背景には「食器類のデザインは人間の『食物と風味の知覚』に影響している」という理論がある。
「食べ物(を食べること)は、複数の感覚による最も豊かな体験のひとつ」である、とフェビアン氏。「美味しく、記憶に残るような食べ物の経験は、カトラリーを使わない場合であることが多いのです」
「手で食べる、指を舐める、あるいは皿を舐めることすらも、自然な行動なのです」[画像を見る]
フェビアン氏の理論を裏付ける研究もある。2013年には、「食べ物の味はカトラリーの重さ、大きさ、形、色に影響される」という研究結果が発表されている。
また、2015年には、オックスフォード大学クロスモデル研究所で "Goute" そのものを使った研究が行われた。
その結果、"Goute" を使った場合には
・従来のスプーンを使った場合よりも食物に関する知覚は上がるといったことが判明したのだ。
・その食物を40%高く評価する
・ヨーグルトを食べる場合には、プラスチックスプーンを使うよりも甘く感じる
[画像を見る]
・「食の経験」を追い求めるデザイン
"Goute" の開発は、最初は3Dプリンターで指そのものの形を写し取ることから始まった。数々の失敗の後に、現在のガラス細工に落ち着いたのである。
また、養蜂家の助言を受けて、木製のものも開発された。素材となる木は、洋梨、カエデ、オリーブの3種類だ。
[動画を見る]
現在公式ホームページにて購入可能だ。お値段は、ガラス製のものが1本29ポンド(約4100円)、木製のものが1本19ポンド(約2700円)。これはちょっと試してみたいな。
Science inspired cutlery
[画像を見る]
"Michel/Fabian" の共同創設者であるマイケル氏はこう語る。
「従来型のカトラリーは、毎日口に入れるものであり、現在のところは機能的な目的のみでデザインされています。我々は、食べることの感覚的な喜びを豊かにする食器を提供したいのです」[画像を見る] そういえばアイス好きな私は、アイスが溶けやすくなるというアイスクリームスプーンを買ったんだった。熱伝導の優れたアルミが手の熱を伝えて固いアイスも楽にすくえるというものだったんだけど、スプーンの値段が高すぎてそれだけでどんなアイスでもおいしく感じてしまったわけだが、そういう効果とかもあるのかな?
via: Michel/Fabian / Dezeen / Lost At E Minor など / translated by K.Y.K. / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』