日産に受け継がれる魂。フェアレディZに込められているのは、”走る”という浪漫! (2/3ページ)

イキなクルマで

また、エンジンも直列6気筒のグレードもあるものの、北米市場のブランド力向上を狙ってV型6気筒のVG型エンジンが主流となりました。

そうした影響もあり、北米では引き続き人気でしたが、国内ではスカイラインやシーマなど他のハイスペックな車が人気を博したこともあり、以前ほどの人気ではなかったという側面もあります。しかし、そのZとしては特徴的なヘッドライトが好まれたり、RB20エンジン搭載モデルにスカイラインGT-RのRB26エンジンを乗せ換えるチューニングなどのベース車として使用されたりすることもあり、現在でもファンからの人気は根強くあります。

■力強い究極のスポーツカーZ32

photo by Rudolf Stricker(CC 表示-継承 3.0)

1989年に発売されたZ32型は、この時代の技術の結晶といえるでしょう。従来のデザインを一新し、ワイド&ローという流麗かつ迫力のあるデザインになりました。搭載されたVG30DETTエンジンは、当時の国産車としての最高出力280馬力を発生させ、90年代の国産自動車メーカーの馬力自主規制の基準となりました。

同時代の日産スポーツカー、スカイラインGT-Rと比較すると、Z32の特徴としてボディやエンジンの低さ(重心の低さ)が挙げられます。これにより高速域での加速の良さと安定性が得られました。現在の日本では衝突安全性などの理由でZ32ほど低いボンネットの車を生産することは難しいこともあり、今でもこの低さを好むファンは多いでしょう。ただし、V6ターボエンジンを低くコンパクトに収めた代償として、エンジンルームの整備性は非常に悪い点や、エンジンの熱による様々な不具合など、オーナー泣かせな欠点もあります。

また、低いボンネットにあわせて、非常に傾斜が浅いヘッドライトが採用されており、これはランボルギーニのディアブロにも流用されています。3ナンバーボディになったのもZ32からで、車両重量も1.5トン近くと、先代とはかなり違う味付けとなっており、以降のZ33やZ34といった大排気量スポーツカーの流れをつくりました。2シーターモデルと4名乗車モデルの二種がありますが、両者別のシャシが使用されています。

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