「偉大なる将軍様」と呼ばれた故・金正日の横顔 ~その3~

まいじつ

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その2からの続き)

北朝鮮の金正恩党委員長の髪形は、滑稽に見えるほど常軌を逸している。だが、先代の金正日の“センス”もまた異様だった。

室内でもサングラス
表情の変化と、目もとのしわを隠すために、冬の室内でも必ず着用していた。 左手の秘密
室内外を問わず厚い手袋をはめている。必要な場合、右手袋だけはずす。 10センチの「シークレットブーツ」をやめたこともある
2007年の南北首脳会談時まで履いていたシークレットブーツを以後履かなくなった。 専用列車と「野戦車」防弾ベンツ
咸境道など、北部地域の遠い所へは専用列車を利用する。近い所へは“野戦車”と呼ばれる防弾ベンツ乗用車に乗る。ヘリなど航空機は特別な場合ではなければ利用しない。 ひじ掛け専用椅子は必需品
青のひじ掛け椅子を長く使っていた。現地指導のたびに同じ椅子が登場することから推測すれば、専用椅子をあらかじめ準備しているものとみられる。 ロシア産手作り毛の帽子
サングラス、手袋とともに冬の現地指導必需品として登場した。脱毛を防ぐためなのか、室内でも取らない。ロシア製高級手づくり製品である。 超大型傘
雪が降る場合、随行副官が開いて持つ。5人ほどが一緒に使うことができる大きさで、大型パラソルを連想させる。 10年以上着た「将軍様の綿入れ」
北朝鮮メディアが「野戦服」または「将軍様の綿入れ」と呼ぶコート。金正日自身が「10年以上着た」というほど大事にしている服だ。

金総書記の現地指導時、幹部たちは不動の姿勢を取るか、筆記や録音をしている。腕を下げたり、足を開いたまま立っている随行員は義弟(妹の金敬姫の夫)である張成沢だけだった。その張成沢は、金総書記の後継者の正恩に跡形もなく消し去られてしまった。

(了)

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