【夏の甲子園・ミレニアム世代】藤原恭大(大阪桐蔭)、万波中正(横浜)ら今夏、大暴れしそうな4人! (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■本人を前に打った「ポスト清宮」の最右翼

 早稲田実に入学して以降、高校野球界の話題を独り占めしてきた清宮幸太郎。なかなか現れるものではないレベルのスター選手だが、ちまたでは「ポスト清宮」を探す動きも盛ん。その1人に数えられるのが花咲徳栄の野村佑樹だ。

 3年連続で夏の埼玉を制し、昨年はエースの高橋昂也が広島からドラフト2位指名を受けるなど、全国区の強豪の仲間入りを果たした花咲徳栄。そのなかにあって、1年秋から4番一塁を担ってきたのが野村だ。今春の埼玉県大会では、プロ・西武も使用する県営大宮球場でバックスクリーンへの一発を含めて4本塁打。パワフルな打撃でプロのスカウトをうならせた。

 その後の関東大会では初戦で早稲田実と対戦。試合には敗れたものの、清宮の前で2点本塁打を放ち、次代のスラッガーとしての存在感を示した。

 昨年の夏の甲子園は出場が叶わなかったが、今年のセンバツ、そして今夏と2季連続で甲子園に出場中。埼玉には浦和学院に佐野涼弥という有望なミレニアム世代の投手もいるが、経験も武器にして来年の夏まで甲子園連続出場を伸ばせるか。

■名将が舌を巻くスイングが売り

 名うての強打者が集うミレニアム世代だが、千葉にも未来の大砲候補がスタンバイ。2年連続で夏の甲子園に出場している木更津総合の野尻幸輝だ。

 野尻の特徴は重厚感のある下半身と、それを土台に繰り出される鋭いスイング。

 小笠原道大(中日2軍監督)を育てた五島卓道監督をして、「上級生の強打者が1年だったときよりもバットを振れている」と絶賛するスイングで、入学直後の千葉県大会で5番を任された。

 ちなみに野尻は岐阜出身で、地元を離れて千葉にやってきた。それだけに夢のひとつとして、同郷の根尾と対戦することを挙げている。今大会で木更津総合と大阪桐蔭の一戦が実現するかもしれないが、記念大会でも同郷対決を叶えてほしい。

■どう育っていくか気になる黄金世代

 2年生ながら、チームの主役を張れるだけの実力を備えているミレニアム世代の選手たち。すでに主役級の働きを見せている選手もいるが、もう1年鍛えられたらどんな選手になるのか。

 成長期にある高校球児。大会ごとの成長を見られるのも、高校野球ファンの楽しみだ。

 週刊野球太郎では、今後もミレニアム世代の有力選手を追っていく。どんな選手が現れるのか、乞うご期待!

文=森田真悟(もりた・しんご)

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