労災保険とは何? 社会人なら抑えておきたい基礎知識を知ろう (2/3ページ)
例えば、建設事業の「水力発電施設、ずい道等新設事業」(ずい道とはトンネルのことです)では「79/1,000」、その他の事業の「通信業、放送業、新聞業又は出版業」では「2.5/1,000」という具合です。労働時間内に行う業務の危険性がそれぞれの業種によって違うからですね。
また、労災保険の加入要件は特に設けられていません。ですから、派遣などの非正規社員、またアルバイトだから加入できないといったことはありません。その事業所で働く労働者全てに等しく加入・適用されるのです。
では、何かあったときにどのような補償を受けられるかというと、主な保険給付には以下のようなものがあります。
●労災保険の主な保険給付
・療養(補償)給付
業務災害または通勤災害による傷病により療養するときに給付
・休業(補償)給付
業務災害または通勤災害による傷病の療養のため労働することができず、賃金を受けられないときに給付
・傷病(補償)給付
業務災害または通勤災害による傷病が療養開始後1年6カ月を経過した日、または同日後において、1.傷病が治癒していない2.傷病による障害の程度が条件に適合する、のいずれかに該当する場合に給付
・障害(補償)給付
業務災害または通勤災害による傷病が治癒した後に、何らかの障害が残ってしまった場合、その障害の程度によって給付(年金と一時金があります)
・遺族(補償)給付
業務災害または通勤災害により死亡した場合に給付(年金と一時金があります)
・葬祭料/葬祭給付
業務災害または通勤災害により死亡した人の葬祭を行う際に給付
・二次健康診断等給付
事業主が行った直近の定期健康診断等において1.血圧検査、血中脂質検査、血糖検査、腹囲またはBMI(肥満度)の測定の全ての検査において異常の所見があると診断された2.脳血管疾患または心臓疾患の症状を有していないと認められること、の両方に該当する場合に給付
労災保険とは何かについて解説しました。労災保険は、勤務時間内のけが、病気によって被る不利益を労働者に補償するためのセーフティーネットです。