【大阪桐蔭出身選手特集】平田良介vs.ダルビッシュ有ほか。オレたち、甲子園で戦ってました! (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■筒香嘉智・倉本寿彦・土屋健二(横浜)vs.浅村栄斗(大阪桐蔭高)

 2008年夏の甲子園・準決勝で横浜高と大阪桐蔭高が激突した。横浜高は1番・三塁に倉本寿彦(DeNA)、4番・一塁に筒香嘉智(DeNA)、先発に土屋健二(元日本ハムほか)と、未来のプロ野球選手を3人擁するオーダーで試合に臨んだ。

 一方、大阪桐蔭高の1番・遊撃は浅村栄斗(西武)。今シーズン、後半戦から快進撃を続けている西武の主将がチームを引っ張っていたのだ。

 試合は土屋が9失点を喫し、大阪桐蔭高が決勝進出を果たすことになるが、倉本は5打数2安打、筒香は2打数1安打2四球、浅村は5打数3安打と野手陣はさすがの実力を見せた。

 浅村は続く決勝でも5打数3安打1四球とチームを牽引。常葉学園菊川高(現常葉大菊川高)を相手に17対0と快勝し、甲子園制覇を成し遂げた。

 甲子園での活躍がそのままプロ野球での活躍に直結するわけではないが、浅村の躍動はその後の活躍を予見させるものだった。この大会での浅村はまさに絶好調。鬼神のごとき働きを見せ、6試合で打率.552(29打数16安打)の成績を残している。そして優勝への道のりには筒香らを擁する横浜高との戦いも含まれていたのだ。

■田村龍弘・北條史也(光星学院高)vs.藤浪晋太郎・森友哉(大阪桐蔭高)

 2012年夏の甲子園決勝は、同年のセンバツ決勝と同じく大阪桐蔭高と光星学院高(現八戸学院光星高)の一戦となった。春夏連覇を掛けて臨んだ大阪桐蔭高のエースは藤浪晋太郎(阪神)、捕手は森友哉(西武)。後に球界を代表する選手となる2人がバッテリーを組んでいた。一方、光星学院高は3番・捕手に田村龍弘(ロッテ)、4番・遊撃手に北條史也(阪神)が顔をそろえていた。

 強打の田村、北條を中軸に据えた光星学院高は準々決勝で松井裕樹(楽天)を擁する桐光学園高に3対0で勝利。同大会で甲子園記録の1試合22奪三振を記録した松井に田村は1三振、北條は2三振を喫したものの、終盤に2人が連打を浴びせ勝利に導いた。

 こうして東北勢悲願の初優勝まであと1勝に迫った光星学院高だったが、藤浪の壁は厚く、そして高かった。田村、北條ともに2三振を喫し完封負け。9回に田村は1安打を放ったものの得点には結びつかなかった。

 藤浪は決勝の大舞台で完封勝利を収め春夏連覇。夏の甲子園通算で36回を投げて3失点と抜群の成績を残した。

 今シーズンの藤浪は制球難に陥り、2軍調整が続く不本意な成績となっているが、得意の夏に巻き返しを図りたい。

文=勝田 聡(かつた・さとし)

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