小競り合いはいたるところに。2つのビルの間で行われた「ポストイット戦争」(アメリカ)
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古今東西、争いは耐えることがない。人間は武力や経済力を行使して争うし、動物はエサや縄張りをめぐって争う。植物だって根を張り、枝を広げて陣取り合戦をする。
張り合うことで種を保存する遺伝子が備わっているのだろう。特に人類は地球上では最上位に君臨する生き物だ。だもんだから、些細なことにも闘争心を燃やしてしまうようだ。
これはニューヨークで行われた「ポストイット戦争」の記録である。
・開戦のきっかけ
アメリカ・ニューヨーク州マンハッタン。ヴァリック通り75番地のビルと、キャナル・ストリートを隔てて向かい合うハドソン通り200番地のビルの間では、「ポストイット戦争」が繰り広げられている。
そのきっかけは、他の数多の戦争と同様、些細なものだったのだ。
ヴァリック通り75番地のテナントに勤務する社員の1人が、窓にポストイットを貼ったのである。その内容は、"Hi" というだけの、他愛のない挨拶であった。[画像を見る]
(6階の左から3つ目)ところが、このおちゃめないたずらが、2つのビルを巻き込んだ大戦争へと発展したのである。・過熱する人々
程なくして、ハドソン通り200番地の窓に返事が現れた。"SUP?" ("What's up?" = 「調子はどう?」の略)という、これまた簡単なものだった。
ここで終わっていれば、「退屈な日常のちょっとしたスパイス」で済んでいただろう。
Post-it wars NYC #canalnotes pic.twitter.com/fITEkY64cc
— paul vinod (@Vinvox) 2016年5月10日
(上) どうよ? (このツケを)払えよ?しかし、そうは問屋が卸さなかった。
(下) この文を読んでいるなら手遅れだ
2棟のビルの立地は、ファッションとアートの中心地、トライベッカのすぐ近くである。
双方とも、テナントにはメディア・エージェンシーが多数入っていたのだ。
こんな面白そうなことを彼らが見逃すはずがない。すぐさま、自主的に戦線に加わっていったのである。だもんだからビルの窓は絵文字が並ぶ異様な光景に。
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imege credit: craftBK
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・名だたる兵士たち
ビルの内側から参加したのは、火付け役となった "Harrison and Star" のほか、"" target="_blank" title="" rel="noopener"Havas Worldwide"、"Horizon Media"、"Getty Images" といった有名どころを多く含むメディア会社だ。
窓辺の戦闘員にはこんな顔ぶれがあった。Havas is winning #canalnotes pic.twitter.com/aHhu03kpPM
— motylenski (@motylenski) 2016年5月13日
『ザ・シンプソンズ』のマージとマギー
スパイダーマンが隙をうかがっているMarge & Maggie stopped by #postitwar #canalnotes pic.twitter.com/6ZFhCwLtHS
— kBostley (@kBostley) 2016年5月13日
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"Angry Birds" がゲーム画面から飛び出してきた
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そのほかにもたくさんのキャラが参戦している
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・大御所が参戦!
そしてついには最終兵器、「ポスト・イットR」の製造元、「3M」までもが加わったのだ。この戦争が「付箋紙戦争」ではなく「ポストイット戦争」という名になった理由でもある。
3M社は双方に大量の「弾薬」を無償で提供したのである。使い方の図解まで添えて。
・戦争の終結と戦後処理The @Postit war between @havasnyc and @harrisonandstar is now officially on... #canalnotes #postitwars pic.twitter.com/V8F6sbmzmM
— Sarah (@slou20) 2016年5月13日
終わりがないかに見えた戦争にピリオドを打ったのは、ハドソン通り200番地のテナント、"Havas Worldwide" による、このポストイット・アートだ。
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imege credit: FUNKYDISCO
「マイクを落とす」という動作は「パフォーマンスが完璧である」ことを意味する。元々は音楽などの場面で「演奏が完璧であったので、演奏者がマイクを落としてステージから去る」という状況から来ている。
SNSなどでの議論の場面では、「(一方的に)勝利宣言をする」という意味合いになる。
"Havas Worldwide" の社員は、ある晩ビールとピザを注文して遅くまでオフィスに残り、数人のデザイナーの指揮の下にこの絵を完成させてビデオに撮ったのだ。[画像を見る] そしてついに、2週間ほど続いたポストイット戦争は終結を迎えた。といっても、ヴァリック通り75番地側が降伏したわけではなく、ビルのマネージャーから「停戦命令」が出されたためだ。その週の終わりを以って、戦争の痕跡は消し去られた。
なぜ突然の停戦命令が発令されたかは定かではないが、オフィス内が薄暗かったのが気に入らなかったのかもしれない。
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なお、この戦争で使われたポストイットはゴミにはならず、ニューヨーク退役軍人病院での募金キャンペーンで、(退役軍人への)「感謝を伝えるメモ」用紙として使われたとのことだ。
via: Twisted Sifter / Bored Panda / Adweek / Elephant Journal など / translated by K.Y.K. / edited by parumo
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