清宮幸太郎のプロ入りを阻もうとする「超大物」

まいじつ

スムース / PIXTA(ピクスタ)
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カナダのサンダーベイで9月1日から野球のU-18(18歳以下)大会『WBSC U-18ベースボールワールドカップ』が開催される。注目は高校通算歴代最多本塁打記録を更新した早稲田実業高校の清宮幸太郎と、夏の甲子園大会で一大会最多6本塁打を記録した広陵高校の中村奨成のふたりだ。

「2020年の東京五輪で金メダル獲得を目指す野球日本代表『侍ジャパン』新監督に就任した元北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀氏は、早実の清宮招聘を早くもにおわせています。清宮は昨年8月、国際オリンピック委員会(IOC)の総会で野球が追加種目に決定した直後の囲み取材で『東京五輪に出たい!』と明確に答えていました」(スポーツ紙記者)

今年のドラフト会議では、清宮、中村、そして履正社高校の安田尚憲が、打者の“高校ビッグ3”といわれている。中村と安田はプロ入りを表明しているが、清宮はまだ明確に進路を発表していない。

「中村と安田に触発されプロ入りを決意するかと思われもしましたが、清宮はそういうタイプではありません」(アマ野球担当記者)

仮に系列の早稲田大学へ進学を選ぶとすると、東京五輪時では3年生で同大学の主力選手になっている可能性は大きく、アマチュアも参加させるという基本方針からも、稲葉監督は代表入りさせやすいだろう。一方で、仮にプロ入りした場合、某スカウトは代表招集の可能性に首を傾げる。

筒香と中田の3年目の成績を上回らなければならない

「清原和博、松井秀喜、中田翔、筒香嘉智といった長距離打者と比べるとパワーはほぼ同格で、広角に打てる柔軟さと、ボール球に手を出さない選球眼のよさは、この4選手よりも清宮のほうが秀でています。しかし、清宮は一塁しか守れない上に、“ビッグ3”のなかでは肩や脚力も劣っています。パ・リーグなら指名打者で早くからレギュラーを掴むということも考えられますが…」(在京球団スカウト)

プロ入り1年目から打率3割と30本塁打を記録した清原や、3年目にレギュラーを確保した松井は別格としても、中田の3年目の成績は打率2割3分7厘で18本塁打、筒香の3年目に至っては同2割1分8厘で10本塁打だった。単純に比較はできないが、仮に清宮が中田や筒香並みの成績で東京五輪開催年を迎えたならば、出場は叶わないだろう。つまりアマチュアの所属でないと、代表招集の可能性は極めて低いということになる。

「父の克幸氏が野村克也氏に相談したところ、ノムさんは『将来プロに行くのならすぐに来た方がいい』とプロ入りを勧めたといいます。ですが、早大OBの大物である森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長が、五輪に出場させるためにプロ入りをシャットアウトしたという話が伝わっています」(読売新聞系事情通)

稲葉監督が侍ジャパンの指揮を執る初陣は、11月16日から東京ドームで開催される『アジア プロ野球チャンピオンシップ2017』の韓国戦だ。このときにはドラフトも終わり、清宮の進路は明らかになっている。さて、どうなるか。

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