ヨネクラジム「チャンピオン虎の穴」55年記(3)「オレ一代で終わり」と… (2/2ページ)

アサ芸プラス

好々爺という言葉がぴったりの表情でした」

 寂しさを隠せないのは大橋氏も同様だ。

「前々からジム閉鎖の話は聞いてはいましたが、現実となると本当に悲しい気持ちになりました。何とか存続できないかとも思ったのですが、会長が決めたことですから‥‥。出身者が経営しているジムと合併して名称を残すという手もあったかもしれませんが、目白にあってこそのヨネクラジムですからね」

 惜しまれつつ幕を閉じることとなったヨネクラジムだが、そのDNAはしっかりと受け継がれる。冒頭で紹介した溜田は、9月から大橋ジムに移籍することが決まっている。ヨネクラジム最後の遺伝子を、秘蔵っ子だった大橋氏が引き受けたのだ。

「不遜な言い方に聞こえるかもしれませんが、ウチのジムから4人も世界王者が誕生したのは、不思議でも何でもないんです。なぜなら僕は、ジムを開いてから全てをヨネクラからパクってきたんですから。もちろん、これからもヨネクライズムを継承していきますよ。溜田をチャンピオンにしてね」(大橋氏)

 名門ヨネクラジムは姿を消すが、その魂は今後も生き続けていく。

「ヨネクラジム「チャンピオン虎の穴」55年記(3)「オレ一代で終わり」と…」のページです。デイリーニュースオンラインは、米倉健司ヨネクラジム週刊アサヒ芸能 2017年 9/7号ボクシングエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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