2017年9月 混雑環境におけるスマートフォン動画視聴品質調査 ~ 混雑した場所で動画は快適に視聴できるのか? ~ (3/5ページ)

バリュープレス



 ちなみに、「動画再生停止時間割合」、「動画再生開始待機時間」、「動画ダウンロード所要時間」については、集計の都合上、再生不可だったものを除外して計算しているため、MVNOの実態はこの結果よりもさらに悪いと推定される。

 上記のとおり4つの指標で見た動画視聴品質の実態を、東京、名古屋、大阪の各エリア別に見ても、MNOの優位は変わらない。MNO 3事業者の中では大きな差は見られないが、東京エリアでは、4つの指標いずれもトップであるソフトバンクがやや優位である。名古屋、大阪については、4つの指標いずれもトップである事業者はないため、MNO 3事業者が拮抗している状態と言えそうだ。ソフトバンクは、1基地局あたりの収容ユーザー数を増やすことで、混雑時の実効速度を改善する「Massive MIMO」サービスを1年前より開始しており、東京での好結果は、この影響を受けた可能性がある。

 MVNO 5事業者の中では、OCNモバイルONEの東京での「動画再生開始待機時間」、「動画ダウンロード所要時間」のスコアが目立って悪く、全体の結果に影響している。

■ 下り速度 中央値は、MNO平均12.5Mbpsに対し、MVNOは2.3Mbpsと大きな差。
 次に、通信速度を測定した。この結果、下り(ダウンロード)の通信速度は、MNO 3事業者の平均が12.5Mbpsであるのに対し、MVNO 5事業者の平均は2.3Mbpsと、明確な差が見られた。2016年9月に、都内100地点でMNO 3事業者を対象に通信速度調査をした際には、3事業者の下り通信速度は平均49.7Mbpsと、50Mbpsに迫る結果であった。今回の調査で下り通信速度が約1/4になったのは、やはり混雑時間帯に限定したことと、1事業者あたり10台同時接続したという条件の厳しさの影響だと考えられる。

■ 下り速度 中央値エリア別では、東京、大阪はソフトバンクが優位。名古屋はドコモ優位。
 下りの通信速度をエリア別に見ると、スコアが総じて高いMNO 3事業者の中でも、東京エリア、大阪エリアでは、特にソフトバンクが優位、名古屋エリアではNTTドコモが優位となった。
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