「政務活動費」のネコババ実態を全国ローラー告発する(1)「三文判で領収書を偽造」 (2/2ページ)
会社の領収書は社名の入った角印が押してあるのですが、沢田氏が提出した領収書の中には、角印ではなく個人の三文判が押してあるものが見つかりました。さらに決定的だったのは、領収書と本人の筆跡がまるっきり同じだったこと。それでチラシを印刷した会社を訪ねて聞いてみたところ、同社が発行したという領収書11枚のうち、8枚は発行していなかったことがわかり、偽造だと判明したのです」
自民党県議団の聞き取りで、「白紙の領収書に金額や氏名を書いた」と認め、7月中旬に辞職した沢田氏とはどんな人物だったのか。地元の近隣住民はこう話す。
「実家は大宮駅から徒歩5分ほどの場所にあり、約100坪の敷地に2階建の店舗兼住宅を構えた『納豆屋』でした。のちに大宮の開発一等地となり、5階建のビルにして学習塾などテナント運営を始めたのですが、ガラガラだった。中学時代はガリ勉で球技は苦手なタイプ。友達も少なくて、人を信用しない雰囲気がありましたね」
早稲田大学を卒業後、三菱商事に就職。その後、さいたま市議を3期務めてから県議になるなど、着々とステップアップしていた。
「市議選に出た時から金にはだらしなかった。後援会絡みの飲み会では、沢田氏が会計を支払う予定だったのに、いつの間にか帰っていたんです。出身の三菱商事についても『ろくでもない会社』とバカにすることも。県議になってからは自民党に所属していながら、同選挙区で民進党の枝野幸男元官房長官(53)と距離が近くて、自民党の中では浮いていました」(埼玉県政関係者)
沢田氏がダマし取ったと見られる総額は1200万円以上に上る。詐欺罪で刑事告発された今、さらなる追及が待たれる。