リボ払いとは? 仕組みと利用する前に知っておきたいメリット・デメリット
みなさんは「リボ払い」とはどんな仕組みか知っていますか? 大学生になるとクレジットカードを利用することがあるでしょう。クレジットカードは便利なものですが、その利用法には注意しないといけません。使い過ぎなのはもちろん、返済方法についても気を付けたいところです。今回はリボ払いの仕組みと、メリット・デメリットについて解説します。
■「リボ払い」とは? 意外と元本が減りにくい仕組みに要注意!
クレジットカードは手元に現金がなくても支払える便利なものですが、借金には変わりありません。利用金額を引き落とす銀行口座にお金があればいいのですが、ない場合は「何回払い」「リボ払い」などの支払い方法を選ぶことになります。
しかし、リボ払い(リボルビング払い)を安易に選ぶのは考えものです。というのは、毎月の支払いが定額になる、生活費と借金のバランスが取りやすい、といったメリットはありますが、
・元本がなかなか減らない
・金利が高くつく
・いつまで支払えばいいのかわかりにくい
という大きなデメリットがあるのです。例えば、15万円を借りてリボ払いで毎月1万円ずつ返済する(この1万円の中に元本返済と手数料(利息)を含む)という例を見てみましょう。リボ払いの手数料を「年率15%」とします。毎月の返済額は1万円ですが、その内訳は「元本残高 + 手数料(利息)」になります(いわゆる元利均等返済方式です)。
9月15日に借りて、10月27日から返済という例を見てみますと、
15万円 × 15% ÷ 365日 × 42日 = 2,589円(手数料)
で、定額1万円支払いですから、残った分が元本返済です。
ですので、最初の支払いは、
第1回目の支払い:7,411円(元本返済) + 2,589円(手数料) = 1万円(定額)
となります。7,411円分元本返済したので、第2回目の手数料(利息)は、
14万2,589円 × 15% ÷ 365日 × 31日 = 1,817円
ですので、
第2回目の支払い:8,183円(元本返済) + 1,817円(手数料) = 1万円(定額)
です。これを続けて支払うと……
返済期間:17カ月(17回)
返済総額:16万8,040円
手数料で支払った額:1万8,040円
となります。完済まで1年と5カ月かかりますし「1万8,040円」も手数料(利息)を払わないといけないわけです。この「元利均等返済方式」に対して、元本を例えば「1万円ずつ」定額、プラス手数料(利息)を足して返済していくという方式もあります。この場合には、
第1回目の支払い:1万円(元本返済) + 2,589円(手数料) = 1万2,589円
第2回目の支払い:1万円(元本返済) + 1,784円(手数料) = 1万1,784円
で、これを続けますと
返済期間:15カ月(15回)
返済総額:16万5,715円
手数料で支払った額:1万5,715円
となります。上記の元利均等返済方式よりましですが、完済まで1年3カ月もかかることになります。
リボ払いのメリットとデメリットをご紹介しましたがいかがでしたか? このようにリボルビング払いというのは、なかなか元本が減らず、支払期間も長くなるという厄介な支払いシステムなのです。リボ払いではなく、ミニマムペイメントという名前になっていることもありますが、基本的には同じシステムです。特に元利均等返済方式の場合には気をつけましょう。
(高橋モータース@dcp)