葛飾応為や渓斎英泉って誰?NHKドラマ「眩 ~北斎の娘~」放送直前に予習 (2/3ページ)

Japaaan

天才絵師・渓斎英泉

また、ドラマ「眩」には渓斎英泉(けいさいえいせん)という浮世絵師が出てきます。松田龍平さんが演じる英泉ですが、彼もまた一種の天才絵師。というより、もはや奇人です。根っからの女好きで、基本的にふらふら遊んでいたようですが、春画や美人画を描かせたらぞくりとするほど色っぽいのを描きました。

渓斎英泉「時世美女競 東都芸子」

彼は、それまで流行していた八頭身の天女のような画風の美人画ではなく、その辺にいそうな俗っぽい岡場所の女や市井の女を好んで描きました。どこかいびつであだっぽい彼の美人画は、文政期に一世を風靡し、爆発的にヒットします。

そんな渓斎英泉は菊川英山という師匠がいるにもかかわらず、北斎に私淑し、北斎の家に入り浸っている時期がありました。北斎自身も相当奇人変人と言われた人ですから、変わり者の英泉には居心地が良かったのかもしれません。

劇中では、この英泉にお栄が淡い恋心を抱いているという設定。お栄が絵師として成長していく過程が楽しみであると同時に、遊び人の英泉への恋心、どのように描かれるのかも気になります。

浮世絵ファンはもちろん、初心者も要チェックのドラマです。

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