あの名作ドラマからカットされた「封印シーン」(5)<消えた結末編>「半沢直樹」土下座シーンが長引いたせいで… (2/2ページ)

アサ芸プラス

 ドラマ評論家の成馬零一氏がさらに同様のケースを紹介する。

「映画では、主人公がくっつくパターンと別れるパターンを両方作る場合があるが、ドラマでは正反対になった例に『ロングバケーション』(96年・フジ系)があります。最初は主役の二人が別れる話だったが、あまりにも人気が過熱したので、途中でハッピーエンドに脚本が書き換えられました」

「ロンバケ」同様、木村拓哉(44)が主演した「眠れる森」(98年・フジ系)も、プロット段階ではハッピーエンドだったが、木村が「ラストに死にたい」とこだわったため、シナリオが書き換えられたという。

 今年1月放送の「カルテット」(TBS系)でも、最終回の別テイクがあった。

「行方不明になった松たか子(40)をカルテットの他の三人のメンバーが探し当てる場面で、思いを寄せる松田龍平(34)が松を抱きしめるシーンが撮られたそうです。しかし結局、放送では使われなかった。7月に発売したDVDにはこうした未公開シーンが2時間も収められています」(ドラマ関係者)

 最後に、前出・ペリー氏がこう締めくくる。

「最近のドラマは、同じ場面を何度も流れで撮る“素材撮り”をすることが多い。それだけに、今後、未放送シーンを盛り込んだディレクターズカット版は増えるはず」

 アサ芸的には、未公開ベッドシーンのカットにも期待したい。

「あの名作ドラマからカットされた「封印シーン」(5)<消えた結末編>「半沢直樹」土下座シーンが長引いたせいで…」のページです。デイリーニュースオンラインは、白夜行週刊アサヒ芸能 2017年 9/14号堺雅人半沢直樹カルテットエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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