富士山で日本の守り神を見た!自衛隊火力演習から見る”憲法改正の必要性” (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 自衛隊は最新鋭の装備を数多く所持しています。加えて隊員の士気や操縦技術も高いため、その実力は相当なものです。しかし、現在の日本は憲法9条という「悪法」により、自ら自衛隊に大きな足かせをかけています。国外での戦闘行為を禁じる現行の憲法9条下では、拉致被害者を救出するために自衛隊員を北朝鮮に派遣するといったことすら不可能です。

 現在、中国やロシアの航空機が連日のように日本の領空や領海を侵犯しているのですが、これを撃墜することすら実行できないのです。ちなみに2015年11月にロシアの戦闘機がトルコ領空を侵犯した際、ただちに撃墜されましたが、国際的にはトルコ側の行為が支持されました。

 今、ロシアの第五世代のステルス戦闘機「PAK-FA」が就役後に「Su-57」と改名し、ロシア空軍に就役する秒読み段階です。対抗措置として、日本の完全国産ステルス機X-2・通称「心神」を性急に開発するべきだと思いますが、憲法9条の影響により日本企業の兵器開発制限など、さまざまな制約が生まれています。

 地震、台風など災害が多い日本では、自衛隊にとって救助活動は防衛行為に匹敵する重要な任務となっています。大型輸送ヘリなど自衛隊が最新鋭の設備を数多く導入すれば、結果的に多くの人々を救助する可能性が高まります。

 政府の公式発表によると福岡の豪雨災害時に、78350名の自衛隊員、169機の航空機、6990両の車両を派遣されました。今後、自衛隊はアメリカ製の輸送機「V−22オスプレイ」の装備を予定していますが、2016年の熊本地震の際、オスプレイがいち早く救援物資を被災者に届けたという実績があります。防衛費を増加し自衛隊の装備が向上することは人命救助につながります。

 安倍晋三首相が計画する憲法改正の詳細に、9条に3項を加え、自衛隊の存在の根拠規定を明文化する狙いを持っていますが、根本的に憲法を書き換えない限り、自衛隊の存在そのものを否定する声は絶えないと思います。

 日本で憲法改正が実施される際、第一歩は自衛隊の合法性を明記、最終的には自衛隊を「国防軍」に昇格させ、対外戦闘の権利、装備開発の自由化を認めるのです。そのようにすれば、自衛隊員の社会的地位はさらに上がり、人々の自衛隊に対する敬意の念も強いものとなるでしょう。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の33歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。新刊書籍『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)が発売中。

「富士山で日本の守り神を見た!自衛隊火力演習から見る”憲法改正の必要性”」のページです。デイリーニュースオンラインは、自衛隊軍事中国連載などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧