デートに家族旅行に この秋大注目の紅葉ロープウェイ (3/3ページ)
海外からの旅行者も増えてきましたし、搬器を新しくする路線も目立ってきました。
路線数は徐々に減っているのですが、一時期よりは人が戻ってきたかなという感じはあります。スキー人口も回復傾向にありますし。
――中島さんは2010年にも国内のロープウェイとゴンドラを網羅した本を出しています。今回の本との違いを挙げるとしたらどんな点になりますか?中島:前作は白黒の写真が多かったのですが、今回は全てカラー写真で、ロープウェイやゴンドラの雰囲気や景色の美しさを感じてもらえるのではないかと思っています。絶景という表題どおりの本に仕上がったと自負しています。
あとは、前回ロープウェイの方に重きを置いているようなところがあったのが、今回はゴンドラの方も公平に扱っていただいています。それと、読者の方からの「あまりにも情報を詰め込みすぎ」という声に応えて、あまりにもマニアックな部分は割愛しました。
前回の本よりもグレードアップしていると思っていただけたらうれしいですね。
――秋の行楽シーズンに入ります。少し早いですが、紅葉のきれいなロープウェイ・ゴンドラを教えていただけますか。中島:一番は広島の宮島ロープウエーだと思っています。次いで香川の寒霞渓ロープウェイや、北海道の大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイもとてもきれいな紅葉が楽しめます。
あとは中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイや三重の御在所ロープウエイもおすすめです。いまでも紅葉の時期にはまだ早いということはなくて、北海道の大雪山などは8月の下旬から紅葉は始まっています。それぞれ紅葉する時期が違うので、長い期間紅葉を楽しんでいただきたいですね。
――最後になりますが、読者の方々にメッセージをお願いします。中島:ロープウェイやゴンドラってこんなにおもしろい乗り物なんだ、と多くの方に知っていただきたいと思います。
鉄道ファンの方もそうですが、登山やトレッキングが趣味の方、旅行が好きな方、山頂までは無理だけれど美しい景観に感動したい方など、ロープウェイやゴンドラを好きになる要素のある方々はとても多いはずで、今回の本がそういう方々に届いてくれるなら非常にうれしいです。この分野が趣味として少しでも発展していけるよう、これからもがんばっていきたいと思います。
(新刊JP編集部)