復活期す関東学大。佐々木修弥主将の決意。強くなるための「意識づけ」とは。 (2/2ページ)
本当に些細なことなんですけど、こういうことで皆が意識づけできるようにしています」
身長172センチ、体重84キロと小柄も、タッチライン際で鋭いランを繰り出す。「トライを獲れるところは絶対に獲ろうと思うようになってきた。仲間がしんどい思いをしてボールを出して、外まで放ってくれたので、絶対に獲るということは意識しています」と意気込む。
就任5年目の榎本淳平ヘッドコーチは、小柄なチームが得点を重ねられるようBKラインの深さやパスの精度などをチェック。要求のレベルは低くないが、佐々木は「難しいですけど、楽しいです」と断ず。
「コーチが難しいことを僕たちに言ってくれているということは、僕たちができると信じてくれていること。それに応えなくてはいけない」
人生初の主将就任とあってか、「大変ですね。すごく、気を遣います」。控え部員を含めたチームの雰囲気作りには、かなり苦心しているという。
8月の夏合宿時の練習試合で黒星先行。9月3日に組んだ慶大とのトレーニングマッチも14-72で落としている。9月上旬に取材に応じた榎本ヘッドコーチも「うーん、疲れていますね」。シーズンインに向け、メンテナンスが必要だと匂わせていた。
それでも、佐々木は「だんだんいい方向には向かってきています」と言う。
「黒歴史を払しょくするぐらいのことを、いま、しなきゃいけないと思っています」
17日、埼玉・熊谷ラグビー場Bグラウンド。リーグ戦開幕節で、前年度3位の大東大とぶつかる。
(文:向 風見也)