月面着陸以前に子供たちが熱狂した「宇宙ブロマイド」 (2/2ページ)

まいじつ

真面目な専門誌でさえ、こんな状況でしたから、今回ご紹介する駄菓子屋で売られていた“引きモノ”カード玩具『宇宙のミステリープロ』は、かなりとんでもないことになっていました。

科学雑誌から適当にパクッてきたような絵に、もっともらしい解説が付いています。

地味で真面目なカード(言っていることはよく分かりませんが)があるかと思えば、いきなり火星人のカードが出てきます。この火星人はイギリスのSF作家、H・G・ウェルズの小説『宇宙戦争』(1898年)によって一般化した、かなり古典的なタイプですね。

木星には生物はいない、と書いておきながら…

こんな木星人のカードがあったり(相変わらず何を言っているのかよく分かりません)。

これは宇宙間ロケットというより、ただのジェット機のように見えますが…。しかもわざわざ宇宙まで出掛けて核エネルギーを採らなくても。

いまから見れば単なる噴飯物のカードでしかありませんが、当時の子供たちはワクワクしながら買い求めたのでしょう。案外、宇宙のことなんて何も分からなかった時代の方が、ロマンがあってよかったのかもしれません。

(写真・文/おおこしたかのぶ)

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