ゴミのように捨てられ人間不信となったハスキー犬が、尊厳を取り戻し再び人間と固い信頼関係を結ぶまで(カナダ)

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ゴミのように捨てられ人間不信となったハスキー犬が、尊厳を取り戻し再び人間と固い信頼関係を結ぶまで(カナダ)
ゴミのように捨てられ人間不信となったハスキー犬が、尊厳を取り戻し再び人間と固い信頼関係を結ぶまで(カナダ)

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 カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー島を拠点に活動している野生生物写真家のトロイ・モスにはかけがえのない相棒がいる。

 彼女の名はニキータという。およそ4年前にボロボロの状態でトロイと出会った。かつて飼い主から虐げられ、不要なペットとして捨てられたニキータは、どんな人間にも心を許せないハスキー犬になっていた。

 それでもトロイはあきらめず、一歩ずつ距離を縮めながら彼女との絆を深めていった。そして今、かつて不衛生なケージの中でおびえていたニキータは尊厳を取り戻し、トロイの冒険を支える誇り高き最高のパートナーになったという。

・飼い主に捨てられ人間を拒んだ犬
 トロイがニキータに会ったのは4年前のことだ。ニキータは飼い主から虐待されたあげく不要だと捨てられた犬だった。

 彼女は完全に人間を信頼できなくなっていた。尿だらけの毛布を詰め込んだケージに閉じこもったまま、トロイをそばに寄せ付けず、手を伸ばすと恐怖で凍りつき萎縮する状態だった。

 だが、トロイはあきらめなかった。彼はケージと悪臭を放つ毛布を捨て、彼女が快適になるように少しずつその環境を整えていった。彼女の信頼を得るためどんな労力も惜しまなかった。ついに7日目、なでることに成功した。その日から徐々に両者の距離は縮まっていった。

 そして現在、ニキータに当時の痛ましい子犬の面影はない。彼女はトロイとともにカナダや北米各地を回り、自然に満ちた場所や大陸の最端を探索している。それはある種の犬にとって理想的な暮らしなのかもしれない。[画像を見る]・冒険の道を選んだトロイとともに旅をするニキータ
 トロイは今は野生生物の写真家だが、彼自身も過去に大きな転換期を体験している。

 2000年の初め頃、彼はファッション業界のカメラマンとして成功を収めており、ヴォーグやローリングストーンといった雑誌の有名なクライアントの写真を撮るためにカナダのトロントとインドのムンバイの間を行き来する多忙な生活を送っていた。

 だが、その暮らしに違和感を感じていた彼は、ある日を境にこれまでのキャリアを捨て、子どもの頃の夢を実現させることを選んだ。それは荒野を放浪してそこに生きる命を撮るというものだった。

 彼らは現在、カナダのバンクーバー島に木造の小屋を建てそこに暮らしている。ニキータは彼の永遠の相棒であり、彼が行くところにはどこにでもつき合ってくれる。[画像を見る] トロイという伴侶に第二の人生を捧げることを選択したニキータは、凍った湖を時速45キロで走って渡り、アルプスの牧草地を通り抜け、森を探検し、山に登った。カヌーに乗り、魚を食べ、鹿狩りだけでなく、ヤマアラシやスカンク狩りにも挑んだ。もちろん失敗したりもした。[画像を見る][画像を見る][画像を見る][画像を見る][画像を見る][画像を見る][画像を見る][画像を見る][画像を見る][画像を見る] トロイが放浪の旅で得る素晴らしい瞬間を問われれば、ニキータがただひたすらおもいっきり自由に駆け回る姿を眺めること、と答えるだろう。[画像を見る] 4年前のあの日以来、彼女がケージで過ごすことはない。相棒のニキータが自らの意思に従い行動すること。それがトロイの希望なのだ。


via:lostateminor / instagramなど / translated by D/ edited by parumo



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