シャガールのステンドグラスも!フランス随一の格式を誇る世界遺産ランスのノートルダム大聖堂 (2/3ページ)
「微笑む天使」はゴシック様式の彫刻としては、最も有名なもののひとつです。

彫像一つひとつは下から見上げるとそれほど大きくは見えませんが、大きなものは大人の身長をゆうに超える高さがあります。

ファサードに近づいてみると、正面扉の上、ファサードの中央部分がひときわ明るい色をしていることに気づくことでしょう。美しい彫刻の数々を伴ったファサードの姿がこうして見られるようになったのは2016年のこと。

第一次世界大戦下、この大聖堂はドイツ軍の空襲や砲撃により壊滅的な打撃を受け、多くの彫像やステンドグラスの半分以上が失われてしまったのです。終戦後にランス出身の建築家、アンリ・ドゥヌ主導のもとで再建が行われ、1938年にふたたび一般開放されました。
しかし、戦災によるダメージはまだ完全に消えたわけではなく、また経年劣化もあって、現在も修復作業が続けられています。
奥行きおよそ138メートル、幅30メートル、高さ38メートルを誇る壮大な大聖堂内部は、芸術作品の宝庫。太い柱が連なる荘厳な空間には、生きを呑むほどの静謐な空気が流れています。

正面入口のほうを見れば、近年修復が完了したばかりの美しいバラ窓が宝石のようなきらめきをたたえています。