豊田真由子衆議院議員記者会見失敗に見る謝罪の仕方 (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

相手の度肝を抜いたわけです。相手の心の隙間をついて。

 豊田真由子議員があの、記者会見上でいきなり土下座をしていたらどうでしょうか。賛否両論あったでしょう。想像してみてください。記者会見場にいた記者たちの度肝を抜いたに違いありません。立場で豊田議員が記者たちより上に立ったでしょう。政治家なら、あえて挑発的な言い方をしますが「土下座ぐにらいタダだからいくらでもいます」ぐらいふてぶてしくても良かったでしょう。
 記者たちに「こいつ何者だ」とそう思わせれば勝ちです。が、これはあくまで飛び道具。やったら大したモノです。そしてまず誰もやらないでしょう。昔、焼肉チェーン店の社長が食中毒を出してしまい逆切れ土下座をしましたが逆切れしては土下座の意味がありません。土下座と逆切れは相反する行為だからです。

 オーソドックスにいけば上記の三つに順じて、会見を開くべきでしたがなぜか豊田議員は、自分の夫の話などをしました。余計でした。余計な事を言うとどういうデメリットがあるのかと言えば、そこに突っ込みどころができる可能性が生じるからです。会見中に「薄毛の夫が好きだ」などと言えば、薄毛に関してどう思っているか、など話が広がってしまいます。

 また、豊田議員が「自分がコンプレックスだらけで」というのも、余計です。桜陰中・高校→東大→厚労省にコンプレックスを感じると言われれば、反感を持つ人もいるはず。大学に行きたくても家庭の事情などで進学できない人だっているのです。というように突っ込みを受けます。
 殴った、暴言を吐いた、というような事実関係はワイドショーなどにお任せしまます。芸能人、政治家の謝罪会見を見るたびに、以って他山の石としたい。そして、彼ら彼女らの謝罪の失敗を分析することでビジネスの役にも立つのではと思うのです。(久田将義) 

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