ドローンは地球を救うか?ドローンで植林する新技術が注目される
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森林の減少は世界的な問題になっている。生態系全てにかかわってくるほどの大問題だ。ところが、森林を取り戻すために木を植えて回る作業は、育った木を切り倒すのよりずっと大変だ。急峻な日本の森林ではまた違うのかもしれないけれど。
そこへ登場したのが、バイオカーボン・エンジニアリング社の「植林用ドローン」である。操縦者一人につき、最大で一日に10万本の木を植えることができるそうだ。
・ミャンマーでの植林
ドローンによる植林が始まったのは、ミャンマーのエーヤワディー川のデルタ地帯だ。この地域では、失われた生態系を取り戻すべく、非営利団体ワールドビュー国際基金の主導の下に地元の人々による植林が行われてきた。
デルタ地帯のマングローブ林は、ここ30年程で、その75~83%が失われたと見積もられている。水産養殖や農業のための土地利用、そして木材としての利用のためだ。
この8月までに、750ヘクタール分の植林が行われた。9月からはドローンへと移行し、さらに250ヘクタール分の植林が行われようとしている。そして、人間の手は若い木を守り育てる作業に移っているのである。
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・植林用ドローンの特長
ドローンによる植林が「空から種をばら撒く」というだけのことならば、何も目新しい技術ではない。当然ながら、ヘリコプターなどによる「植林」はこれまでにも行われている。
バイオカーボン社の技術が革新的なのは、植えられた木の「生存率の高さ」にあるのだ。従来の方法で空中から撒かれた種は、岩にあたり、あるいは川や沼地に落ち、そのまま無駄になるものも多い。
では、新型のドローンはどうやって「植林」するのだろうか。以下の動画で紹介されている。
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BioCarbon Engineering Concept of Operations・植林の方法
バイオカーボン社の方法では、最初に情報収集用のドローンを地上90m以上の高さで飛ばし、植林計画中のエリアの地形、地質、植生、障害物などの情報を集めて解析する。この解析の結果にもとづいて植林プランを立てるのだ。
搭載されたセンサーによる情報収集
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植林用ドローンに積まれるのは、シード・ポッド、「種の莢」だ。ポッドそれぞれに、その場所に植えるのにもっとも適した木の種と、肥料が入っている。この肥料は、植物学者の協力を得て、それぞれの種の特性に応じて調合したものだ。
木を植えるのにふさわしくない場所ははじかれる
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植林用ドローン1台には、このポッドを300個積むことができる。ドローンはあらかじめ計画されたマップに従って低く飛び、ポッドを地面に向けて発射する。命中精度は、誤差が数センチ以内に収まるレベルだそうだ。役目を終えたポッドは、いずれ微生物によって分解される。
ドローンからポッドが発射され、中の種が発芽する
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ドローン1台で、1ヘクタール分植林するのにかかる時間はわずか18分。技術的には、一人で6台のドローンを同時に操縦することも可能だ。この場合、1日に10万本を植えることができる。規制によって一人で1台しか操縦できない場合でも、人間の手よりは10倍早く、また、半分のコストで植林することが可能なのである。
植林後もモニターを続ける
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・成功への期待
イギリスとオーストラリアの廃坑で行われた試験飛行の結果は、いずれも良好だそうだ。特にイギリスでは、1年以上前に試験が行われており、植えられた木の生存率は高い。
大規模な実現が可能なソリューション
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「ヘリコプターで種を撒いた場合より、(生存率は)確実にかなり高くなっています」とバイオカーボン社の共同創設者、イリーナ・フェドレンコさん。「いくつかの種類では、人の手による植林と比較できるほどです」
ミャンマーのデルタ地帯では、海岸沿いの砂地にマングローブを植林することになる。ドローンにとっては有利な地形で、成功への期待は高い。
実践データは収集され、次の開発に生かされる
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バイオカーボン社では、他の生態系における植林システムの研究開発が進められている。
「この地域では、かなりなことを成し遂げてきました。しかし、十分というにはまだ程遠いのです」とフェドレンコさんは言う。「2030年までに、インドの大きさと同じだけの地域を森林に戻さなければならないのです。息を飲むような話です。現在のスピードでは不可能なのです。これが、私たちが開発を続ける理由であり、そもそもの動機なのです」
via: Mental Floss / Fast Company など / translated by K.Y.K. / edited by parumo
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