TOPIX(トピックス)とは? 意味をわかりやすく解説!
株式市場の動向を表す指標(INDEX)に「TOPIX(トピックス)」があります。日本経済新聞社の「日経平均株価」と共に、経済ニュースでよく引かれる指標なので誰でも目にしたことがあるでしょう。今回は「TOPIX」とは何かについてわかりやすく解説します。
■「TOPIX」とはどんな指標?
「Tokyo Stock Price Index」の略がTOPIXで、日本語では「東証株価指数」です。東京証券取引所第一部(いわゆる東証一部)に上場された約2,000の株式銘柄を対象にして、東京証券取引所が計算し、公表している「株価の指数」です。1968年1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化しています。
ちなみに計算方法(時価総額加重方式)は以下のようになっています。
指数値 = ( 算出時の指数用時価総額 / 基準時価総額 ) × 基準値
この式からもわかるとおり、TOPIXは東証一部に上場された株式銘柄の時価総額が1968年1月4日と比較して何パーセントになっているかを示しています。
TOPIXが最高値を付けたのは1989年12月18日で数値は「2,884.80」。この日は1968年1月4日と比較して東証一部の時価総額は2,884.8%、つまり約29倍にまで達したわけです。
⇒データ出典:『日本取引所グループ』「東証指数算出要項(市場別指数編)」
http://www.jpx.co.jp/markets/indices/topix/tvdivq00000030ne-att/cal_3_topix.pdf
■「日経平均株価」とどこが違う?
現在では、TOPIXは日本の株式市場の動向を示すINDEXとして、日経平均株価と共に一般的になっています。
上記のようにTOPIXは時価総額が基準日と比較して何パーセントになっているのかを示すものですので、日経平均株価よりわかりにくいという面があります。ただし、日経平均株価が有力な個別銘柄の影響を受けやすいという批判があるのに対して、TOPIXはより堅牢でそのようなことはありません。
この違いは、双方の指数がどのように計算されているかによります。日経平均株価が、あくまでも選ばれた225の銘柄についての指数であり、その意味では株式市場全体を公平に表しているものではない、と考えることができます。ですから、特に海外の投資家の間では、日経平均株価よりもTOPIXを「日本の株式市場のINDEX」として重視する傾向があります。
今回はTOPIXについて解説しましたがいかがでしたか? ニュースを見る際には、少し注意して聞いてみるといいかもしれませんね。
(柏ケミカル@dcp)