明日はどっちだ。ミーアキャットたちを愛しすぎたチーターの、恋の一方通行物語(南アフリカ)
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ネコ科の動物はゴロゴロと喉を鳴らす。なぜ鳴らすのかは完全には解明されていないが、一般的には安心していたり幸せな気分の時にならすことが多い。
ところが、南アフリカの動物保護区で暮らしている若いチーター、キンジの場合、ネコ科であるにもかかわらず、めったに喉を鳴らすことがない。
ここで彼らをケアする動物学者ドルフ・C・ボルカーによると、キンジのゴロゴロ音が聞けるのはごく稀で、たまーに食事の時や遊ぶ時に聞こえるぐらいだという。
そんな彼だが毎回うれしそうに喉を鳴らす時がある。それは保護区内に暮らしてるミーアキャット一家のケージを訪ねた時だ。
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African Cheetah Versus Meerkats | Big Cat Gets Small Animal to Groom Him & Then Purrs | Loves It
だが残念なお知らせだ。
彼らを愛でるキンジの想いは完全な一方通行で終わっている。「小さい友だち」とふれあいたいキンジに、ミーアキャットたちは敵意むき出しなのだ。
まあそうだろう。巨大な捕食獣が金網に体を押し付けてゴリゴリしてくるのだから怖くないわけがない。家族を脅かす存在に怒り狂い、本気で威嚇しているのだ。・ミーアキャットの前でのみレアゴロするキンジ
キンジは、絶滅危惧種のために保護区を設置している南アフリカの非営利団体チーター・エクスペリエンスで暮らすフレンドリーな若いチーターだ。
ここにはチーターだけでなく、ヒョウやライオン、オオカミなども暮らしているが、キンジの一番のお気に入りは、保護区の一角に住むミーアキャット一家だ。
これはキンジが8ヵ月の時と2歳の時の様子だ。
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彼は幼い時からミーアキャットたちのところを訪ねるとゴロゴロと音を出していた。スタッフの間では喉を鳴らさないと思われているキンジが喉を鳴らしているのは本当に珍しいのだ。
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しかし見方によっては、檻の向こうで怒り狂いながら「やるかオラ!ああん!?」と攻撃を繰り出す"小物"のミーアキャットをスルーし、まるで個人用の毛づくろいアイテムとみなしているようにも見える。
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ふれあいなのかじゃれ合いなのか、パンチを止めたとこなのか
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・当然ながらミーアキャットのほうは敵認定
「小さな友だち」をこよなく愛するキンジは、動画のようにたびたび彼らのところに顔を出す。だが残念なことに、肝心のミーアキャットたちには彼の想いがまったく通じていないらしい。
ミーアキャットたちにとってキンジは自然界の敵であり脅威でしかない。一方、キンジのほうは単に彼らの気を引きたいだけのようだ。
保護区の動物たち全般のケアをする動物学者ドルフ・C・ボルカーによると、キンジがこうして喉を鳴らすことはまずないため、ミーアキャットの「攻撃」が彼のゴロゴロ音を聞く唯一の手段の一つになるという。
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・キンジの想いは届かない?チーターのワンウェイな愛
キンジとつきあいが長いボルカーは、非常にフレンドリーなキンジがミーアキャットたちに対して単なる毛づくろい要員以上の親愛の情をもっているとみている。
「私でさえキンジの喉を鳴らすことができないんですから。キンジはミーアキャットたちが自分の毛をひっかくのを楽しんでるようです。ですがミーアキャットのほうは明らかに彼に深手を負わせようとしています」
ワイルドな引っかきかたが気に入っているのだろうか
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とはいえ当のキンジのほうも彼らの気持ちに無頓着なので、状況はある意味複雑だ。片思いといえば聞こえはいいが、ミーアキャットの一家にしてみればキンジは定期的に一族を脅かすとんでもない敵なのだ。
なんとかして両者の誤解を解きたい気もするが、本能的にキンジを恐れるミーアキャット一家の理解を得るのは至難の業だろう。これもまた動物ならではのワンウェイラブとして見守るよりほかなさそうだ。
via:boredpanda / laughingsquid / youtubeなど / translated by D/ edited by parumo
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