5000年前の巨大石板「コックノー・ストーン」は宇宙地図なのか?その秘められた謎に迫る科学者たち

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5000年前の巨大石板「コックノー・ストーン」は宇宙地図なのか?その秘められた謎に迫る科学者たち
5000年前の巨大石板「コックノー・ストーン」は宇宙地図なのか?その秘められた謎に迫る科学者たち

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 昨年、紀元前3000年頃のものと思われる巨大石板が51年ぶりに発掘された。エジプト文明やメソポタミア文明と同時期のものだ。

 この石板は1887年、スコットランド、クライド・バレー地方で、レヴァランド・ジェームズ牧師によって発見されたものだが、1965年に考古学者、ルドヴィック・マクレラン・マン氏が破壊されたり、工作されないよう、保護のために埋め戻した。

 その大きさは、横13メートル、縦8メートル。そこには90以上の摩訶不思議な螺旋模様が描かれていた。

 だが現在に至るまで、この石板がどういった理由で作られたのかは判明していない。

 コックノー・ストーンの特徴はなんといってもカップ&リング・マークと呼ばれる渦巻き模様で、石板に約90個ほど描かれている。・石板の意味は?様々な説が打ち立てられる


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1930年代、助手とコックノー・ストーンに描かれた記号を分析するルドビック・マクレラン・マン(右)
 研究者の間でも、この石板の存在理由に関して様々な説が存在する。儀式的な意味合いで作られたという説、星や地球を示す宇宙地図説、生と死を行き来するための扉や輪廻転生を描いた図説など、多くの説が存在している。

 石板に描かれた螺旋模様の多くは新石器時代から青銅器時代(紀元前8500年~紀元前3000年)に描かれた物であると考えられているが、いくつかの模様は鉄器時代に描かれた物であることが判明している。

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 研究者アレキサンダー・マッカラムはこの地図がスコットランドのクライド・バレー地方にある集落内のスポットを示すものではないかという説を打ち出した。

 石板に描かれているマークが、新石器時代から青銅器時代にヨーロッパ広域で使用されていた、通りや井戸、狩猟場や住処を知らせるために使用されていたシンボルに似ているからだという。

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 これまで、似たような模様を描いた石板がスペイン、メキシコ、ギリシャ、インドなどでも発見されている。

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 また、コックノー・ストーンが芸術作品として作られたという説も存在しており、もしそれが本当であれば先史時代の人間と私たちの芸術を結ぶ懸け橋になるかもしれない。

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 上記に上げた説を箇条書きにしてまとめてみよう。
1.儀式用に作られたもの

2.星や地球を示す宇宙地図

3.生死間を行き来する扉や輪廻転生を描いた図

4.集落のスポットを示す地図

5.芸術作品
 果たしてこの中に正解はあるのか?

 現在、科学者たちは石板そのものをデジタルで復元し、5000年前の人々が私たちに何を残したのかを紐解こうとしている。

 グラスゴー大学のケニー・ブロフィー博士は考古学に精通し、現在コックノー・ストーンの解読に尽力している。

 彼は人生で初めてコックノー・ストーンを掘り起こして確認した時のことをこう振り返っている。

「人生で一度きりの体験をさせてもらいました。コックノー・ストーンは私がまだ子供の頃に本で読んで、それ以来夢見ていた存在でしたが、こうやって間近で見るのは初めてです」

 今後コックノー・ストーンが解読され、そこに何が描かれているのかが判明した時、私たちはどんな真実にたどり着くのだろうか。

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via:youtube / latest-ufo / ancient-code/ translated by riki7119 / edited by parumo



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