やくみつるの「シネマ小言主義」 カーマニア垂涎! 至福のラインナップ 『スクランブル』 (1/2ページ)

週刊実話

やくみつるの「シネマ小言主義」 カーマニア垂涎! 至福のラインナップ 『スクランブル』

 実は、この映画を見たあたりは漫画の締め切りの大きな山場でした。そんな疲れ切った頭と体にふさわしい、理屈なんて関係ないカーアクション映画。スカッとしたい方、そして、私のように往年の名車が好きな方には強くオススメいたします。

 まず、総額いくらになるか分からないほどの名車がズラリと並んだパンフレットの表紙。これに激しく感情移入してしまいました。
 「あっこれはジャガーEタイプ」、「これはマスタング」と、私がほとんどの車種を言い当てられるのにはワケがあります。そうです、自分の幼少期に大流行したミニカーの『マッチボックス』。あとに出てくる『トミカ』に多大な影響を与えたことで知られるコレクションを、自分も小遣いを貯めては買い集めていました。
 当時のものは散逸してしまったのですが、後年、大人になってから再びヤフオクなどでコツコツ収集し、昭和42年当時の1-75シリーズをコンプリートし、ケースも買って自宅に並べています(余談ですが、正確に言うとコンプリートしたつもりでした。1台だけ「67A サラディン戦車」が欠けているのを、並べていて気付いてしまった次第。今、状態のよい品を探しているところです)。

 さて、映画のストーリーは、レアなヴィンテージカーを専門とする窃盗兄弟が、まるで映画『オーシャンズ11』のように専門家集団を作って犯罪史上最高額となる大仕事をやり遂げるお話。もちろん一筋縄でいくはずもなく、二重三重にどんでん返しが用意されています。
 しかし、私はやっぱりそんな話の筋より、フランス・マルセイユの山道で繰り広げられるヴィンテージカーのカーチェイスや、盛大なエンジン音にシビレまくったわけです。これだけ貴重な車種を集めるには、完璧なレプリカを作ったり、コレクターから借りたりして、相当苦労したとパンフにありました。そのせいか、名車は破壊されませんが、カーチェイスに使われた現代の高級車は惜しげもなくクラッシュさせられています。かつて、テレビの西部警察なんかで破壊していたのは、いかにも古そうなセダンかなんかでしたが…。

 ところで先日、日本の納屋で世界で1台の公道用の『フェラーリ・デイトナ』が40年ぶりに発見されたというニュースには驚きました。

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