「 デジモンテイマーズ 」少しずつ互いの色を受け入れ混じり合っていく感動ストーリー。 (2/2ページ)

あにぶ

バトルが強くてもパートナーが進化できずに苛立つ子もいれば、パートナーとの関係が上手くいっているが故に、傷つく姿を見たくなくて戦う事を拒んでしまう子もいる。主人公はと言えば、テイマーになれた喜びでとにかくどんどん前に進み、パートナーもその気持ちに呼応するようにどんどん強くなっていくが、そうなって初めて、自分の心が追いついていないことに気がつく。

『デジモンテイマーズ』は、何もかもばらばらな作品だ。子供たちがテイマーになった時期も、子供たちとデジモンのサイズ感も、子供たちの抱く想いも。だからたくさんぶつかって、たくさん悩む。

そうやって、パートナーと、他のテイマーと、そして自分自身とぶつかり合いながら、ばらばらにスタートを切った子供たちの足並みが少しずつ、少しずつそろっていく。ばらばらの「テイマー」ではなくて、「テイマーズ」になっていく。

■三原色を捨てて

 『デジモンテイマーズ』を代表するキャラクターソングに、「3Primary Colors(三原色)」という曲がある。主人公の松田啓人(タカト)、牧野留姫(ルキ)、李健良(ジェン)の三人が、物語序盤に抱いていたそれぞれの価値観を歌い、まだお互いに信じ合う事、混じり合って三原色でなくなる事を怖がってる事を歌っている。

 自分の価値観を捨て、全く違う価値観を受け入れる事はとても勇気のいる事だ。けれど彼らは彼らなりに戸惑い、時にはぶつかりながら、少しずつ互いの色を受け入れ混じり合っていく。

 今でも全く色あせないこの作品を、ぜひ一度見てみて欲しい。きっと、あなたが誰かと、何かと混じり合うきっかけになってくれる。その力が、この作品にはある。

文章:工藤順晴

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2016.04.09

(あにぶ編集部/あにぶ編集部)

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