秋津壽男“どっち?”の健康学「アルコール分解には人種や遺伝子も関係。栄養剤ではなく自身で適量を探るべき!」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

ウコンに限らず漢方薬や健康食品の場合も、自分の体質に合ったものを選ぶ必要があります。

 接待などでどうしても飲まねばならない人は、ドリンク剤を飲むのも一つの手ですが、仲間との酒のように自分から進んで飲む場合、こうした類いのドリンク剤は飲むべきではありません

 そもそも二日酔いとは「飲みすぎ」のシグナルであり、神様が「反省しろ」と教えてくれているサインとも言えるでしょう。自分の適量を探って飲むのが一番の二日酔い防止策です。

 では実際に、二日酔いになった場合、どうしたらいいでしょう。肝臓のアルコールを分解するには水分と糖分が必要なので、スポーツドリンクを飲みましょう。病院では直接、血管に水分と糖分(ブドウ糖液)を点滴で打ってくれますが、私は二日酔いの治療は一切しません。二日酔いが消えるまで反省しなさい、というのが正しい治療法だと考えるからです。

 若い頃は「人生修行」で済みますが、30歳を超えているのに翌日の仕事に支障を来すような飲み方はするべきではありません。

 いい年をして二日酔いになる飲み方は「酒に対して失礼」です。酒飲みとして未熟だと自覚しましょう。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「アルコール分解には人種や遺伝子も関係。栄養剤ではなく自身で適量を探るべき!」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 10/5号“どっち?”の健康学秋津壽男アルコール二日酔いカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る