独占ボヤキまくり60分!野村克也「緒方はまだ名監督ではない」(3)大谷の活躍は制球力がカギ (2/2ページ)

アサ芸プラス

 今秋のドラフトで上位指名が有力な中村奨成(広陵高)の成績は知らないけど、甲子園での試合を見たかぎりでは、いい捕手になれる素質はあると思います。問題なのは本人のリードに対する意識と、彼を伸ばせる球団、すなわち捕手の大切さをわかっている監督・コーチがいる球団に入れるかでしょうね。

 中村同様、プロ入りを表明した清宮幸太郎(早稲田実業)についても、野村氏はエールを送る。

 打撃がうまいとか、いい投球をするとかは、はっきり言って二の次。打球の飛距離、肩の強さ、足の速さという天性は、教えて向上するものではない。逆に言えば、天性を持っている子を鍛えれば、何とかなる。清宮の遠くへ飛ばす能力は天性のもの。この資質だけは、どんな名コーチも与えることはできない。ただ、プロの投手は高校と違って徹底的にインコースを攻めてくる。そこが克服できるかどうか。

 ただ、いずれにしても将来プロになる気があるのなら、早く入ったほうがいい。大学にもいい指導者はいると思いますが、18歳から22歳というのは基礎を作るのにいちばん大事な時期。その時期にしっかりした指導を受けられるかどうかは大きい。プロは基礎、基本、応用という段階を踏んで指導する。これに対し大学は、どうしても目先の結果を追いがちになってしまうところがありますからね。

 今オフはドラフト以外にも、日本ハム・大谷翔平のメジャー移籍、複数球団の監督交代などが注目されている。野村氏の古巣・ヤクルトも、すでに真中満監督の辞任が決定しており、後任人事が気になるところだ。

 大谷の登場はまさしく革命だったと言えるでしょう。投手としても打者としても掛け値なしの天才です。メジャーでは投手として起用されるのでしょうが、ひと言アドバイスするとすれば制球に気をつけることです。150キロのド真ん中より、130キロの外角低めのほうが打者を打ち取れます。高めの直球で三振を狙うという考えに固執しなければ、現在のメジャーのレベルから考えても、十分通用するでしょう。

 ヤクルトは、OBで監督の器を備えているのは宮本慎也(現解説者)だけでしょう。内野手出身だけに、考える野球も身についている。宮本監督なら私も見てみたいが、彼は私と同じで処世術が下手(笑)。今の野球界の監督人事は、能力より処世術が優先される傾向がある。宮本が監督になるようなら、野球界もまだまだ捨てたものではないということになりますが、はたしてどうなりますかね。

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