独占ボヤキまくり60分!野村克也「緒方はまだ名監督ではない」(3)大谷の活躍は制球力がカギ (1/2ページ)

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独占ボヤキまくり60分!野村克也「緒方はまだ名監督ではない」(3)大谷の活躍は制球力がカギ

 現役時代、「捕手とは?」ということを考え続けてきた野村氏。監督になってからも捕手育成をチーム作りの柱にしてきた。

 1990年、私がヤクルト監督に就任した時、古田敦也(現解説者)が入団してきました。社会人出身とはいえ、新人捕手を即1軍では使えません。古田にも「最低1カ月は勉強せい」「試合中、ブルペンなんかに行かんでいいから、俺のそばにおれ」「俺のつぶやきを聞いていろ」と申し渡しておきました。ところが、開幕早々、当時の正捕手だった秦真司(現巨人3軍コーチ)のリードに、私はどうしても我慢がならなくなったんです。

 開幕の巨人戦のことでした。ある打席、カウント3ボール0ストライクになったところで、彼は投手にカーブを要求した。結果から言うと、そのカーブはボール球となり、これを見送った打者はあっさり四球で出塁した。

 少し野球を知っている人なら、この場面で打者は100%打ってこないと考えるはず。それなら配球は、カウントを取るための直球でいい。そこで何故カーブを投げさせるのか。私には理解できず、ベンチに戻ってきた秦に問いただした。すると返ってきた答えは「打ってくると思いました」。ヤクルトのレベルの低さを痛感しました。彼はすでに入団6年目でしたが、打撃がいいというだけで正捕手に起用されてきたのでしょう。しかし、捕手がこのレベルでは優勝などおぼつかない。私は秦を外野にコンバートし、古田の捕手起用を決断しました。その秦が、巨人ではコーチとしてバッテリーを担当しているわけでしょう。老婆心ながら、巨人の捕手育成が心配になりますね。

 捕手の育成には時間がかかります。それと、再び手前味噌になりますが、頭の回転がよくないと務まらない。学校の成績と野球頭脳は関係ないようで、実はあるものです。前出の古田は、中学・高校時代に成績優秀だったと聞いています。

 そこで、楽天監督時代、捕手4人の中学時代の通信簿を調べたところ、現在も正捕手として活躍している嶋基宏がオール5でした。「お前、10段階評価の5なのか」と聞いたら「5段階評価の5です」と言う。勉強はできるし頭もいい。それで、嶋を正捕手に据えました。

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