保毛尾田保毛男騒動について真面目に語ったよ:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載175 (1/2ページ)

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保毛尾田保毛男騒動について真面目に語ったよ:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載175

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第175回 保毛尾田保毛男騒動について真面目に語ったよ

 混乱に混乱を重ねている政界、泰葉の都知事選出馬表明、「新しい地図」をめぐるあれやこれや。今週もいろいろなことがあったけど、アタシの身のまわりでもっとも話題になったのは、やはり9月28日に放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)での、保毛尾田保毛男の復活をめぐる騒動。

 実はアタシ、今回の番組も観ていらないし、30年前も保毛尾田保毛男を、おそらく一度も観ていないの。だからまあ、何も語る資格ないんだけど……。

 この件に対する、いろいろな人の意見やら動きを見てつくづく思ったのが、すごく「今」らしいな、ということ。
 放送したのは、今年のゴールデンウィークに、「東京レインボープライド」(毎年行われている、LGBTのパレード)に合わせて(?)社屋をレインボーカラーにライトアップし、「LGBTフレンドリー」なイメージを打ち出したばかりのフジテレビ。そして、「この時代に、公共の電波であんなキャラクター出すの、どうなの?」と言うノンケさんもいれば、「過剰反応すぎるんじゃないの?」と言うゲイの当事者もいる。この、どの「グループ」も全然一枚岩じゃない感じが、ややこしくもあり面白くもあるなあ、と思ったの。

 あとね、(もちろん、まだ「遅れてる」部分はあるかもしれないけど)「なんだかんだいって、時代はちゃんと変わっているんだな」と、感慨深かったわ。だって30年前は、保毛尾田保毛男をめぐって、こんな議論起こらなかったし、テレビ局の社長が謝罪するなんてこともなかったもの。

 アタシ、物心ついたときから自覚があったにもかかわらず、20歳(25年前)になるまで「男が好きだということを、誰にも言っちゃいけない」と思っていたの。それはやはり、幼いころからなんとなく、「男は女を、女は男を好きになるものだ」「同性愛者は気持ち悪い存在だ」という考えが刷り込まれていたせいなのよね。

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