傑作ドラマ「壮絶死の名場面」真相(4)綾瀬はるかが演じた「世界の中心で、愛をさけぶ」の病死 (2/2ページ)

アサ芸プラス

川島の「至高の愛の瞬間のまま死ねたら」という願望を具現化すべく、死を見据えたまま温泉宿でお互いの体を激しく貪り合い、そして青酸カリ入りのワインを含む。2人は決意そのままに、至高の愛=結合死を迎えることができたのだった。

 一方、印象的に殺されたのが「もう誰も愛さない」(91年、フジテレビ系)の観月ありさ(40)。出演時は宮沢りえ、牧瀬里穂らと並ぶ超アイドルだったが‥‥。

「伝説のジェットコースタードラマで、姉の山口智子が送り込んだ殺し屋に、田中美奈子をかばって撃たれて死亡。当時14歳の彼女まで容赦なく殺されるのか、と衝撃を受けました」(前出・織田氏)

 また、各話、猟奇的な死に様がウリとなっていた「沙粧妙子-最後の事件-」(95年、フジ系)では、飯島直子(49)が殺害される。佐野史郎演じる異常科学者に殺され、ウエディングドレスのように白い布に包まれ、周囲と口の中にバラを詰められる──。画面に釘づけになる美しさであった。

 “自死”も、ドラマに欠かせない死に方の一つ。最近では、今年3月に「そして誰もいなくなった」(テレビ朝日系)で、仲間由紀恵(37)が首吊り自殺。あまりに凄惨なシーンを演じたことにより、「イヤな夢を見るようになりました。ちょっとイヤな気持ちになりながら起きていた」と、制作発表会見で語っているほどだ。

 夏川結衣(49)の美しさが際立った「青い鳥」(97年、TBS系)では、激怒した夫の佐野史郎に、恋人の豊川悦司が殺されそうになったところで夏川が断崖から身投げ。意表をつく展開は視聴者をあぜんとさせた。前出・織田氏もこう話す。

「適役好演で美しき夏川に夢中になっていましたが、自死した瞬間、本当のヒロインは娘の鈴木杏だったのか‥‥なんて非情な脚本なんだろう、とため息が漏れましたね。脚本を担当した野沢尚も04年、非情な人生の結末、つまり、自死を選択してしまいました」

 死はいつでも、我々の身近に潜んでいるのだ──。

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