何このヘンテコ生き物!深海で発見された巨大クトゥルフ変異体のようなこの生物の正体は?
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海はわずか5パーセントしか調査が進んでいない未知の領域だ。まだまだ我々が知りもしない謎が隠されているのは当然だろう。
さかのぼること2012年4月、メキシコ湾に設置されている石油の掘削装置のカメラが、そこを横切る不思議な生物らしきものを映像に捉え話題となった。
撮影されたのは水深1500メートルの深海であることも相まって、人々の好奇心と想像力をえらく刺激した。
すでにその正体は判明しているのだがここはネット世界。5年もたつと真実は置き去りにされ、噂のみがひとり歩きしていく。
この動画は知っているが真実はわからないという人のために、あらためてその正体を検証していこう。
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Massive Unidentified Sea Monster Caught on Video Off Oil-Rig・果たしてこの生物の正体は?
よく噂されているのがクジラの胎盤説やクトゥルフの異形の神説などだ。クトゥルフに関してはまあアレだが、クジラ胎盤説もそれが栄養豊富であることを考えれば食われずにいつまでも漂流しているはずがなく、やはり考えにくい。
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その正体は海洋生物学者によってすぐに特定されていたのだ。
このクリーチャーは1967年に初めて記載された謎のクラゲ、ディープスタリア・エニグマティカ(Deepstaria enigmatica)である。
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無論、我々が見知ったクラゲとはかなり違う姿をしている。誰かにクラゲの絵を描くよう頼んだら、おそらく小さなふわっとしたベル状の体と流れるような触手を生やしたクラゲを描くことだろう。
だがD. エニグマティカはそうした類の連中ではない。
まずもって、どんな海のモンスターならクジラの胎盤と勘違いされるなんてことがあるのだろうか? その大部分は波に揺られるまま漂う茶色いシートにしか見えない。
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だが、生殖腺が見てとれる。大きな球根のような構造物は、不思議な生殖腺が当たり前のクラゲにおいてすら奇妙な代物だ。
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また映像では、網の目のような斑点も確認できる。一部から神経網ではないかと推測されているが、実際は消化器系の一部である。
水中を漂うクラゲは、獲物に出会うと大きなベルの中に絡みとる。そしてベルを塞ぎ閉じ込めてしまってから、死ぬまで針で刺し続ける。このとき消化されたエサの栄養を吸収するのが、網の目状の部分だ。
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映像が公開されてすぐに正体が判明していたにもかかわらず、一気に拡散されていった結果、間違った情報がいまだに流布しているのが現状だ。
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まだ謎の海洋生物などと信じ込んでいる人があなたの近くにいれば、その正体は50年前から判明しているよと教えてあげよう。
via:wikipedia/boingboing / translated by hiroching / edited by parumo
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