韓国で問題になっているロシア人女性の「不法労働」 (1/2ページ)

まいじつ

(C) Michele Aldeghi / Shutterstock
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混迷を極める北朝鮮情勢の鍵を握るのは中国とロシアだが、中国は習近平体制を盤石にするための秋の党大会へ向けて、北朝鮮とアメリカの対立にかまっている暇はないというのが実情だ。一方のロシアも経済状況が悪化しているため、北朝鮮どころではない。各国の内政事情は深刻さを増すばかりだ。

グローバル化の進行によって、数百万の人口しかいないロシアの極東地域は、気付かないうちに巨大な日本経済に飲み込まれつつあった。首都である東京からモスクワのあいだは飛行機で約9時間だが、新潟からは1時間半でロシア国内のウラジオストクやハバロフスクへ行くことができる。同じ国でも場所を変えるだけで、一気に近くなる。

しかし、実際は“近くて遠い国”というのが真っ当な見方だろう。

「ウラジオストクで経済フォーラムを開いて、ロシア極東に日本との経済協力で外国投資を呼び込むのに懸命なロシアですが、2009年には極東ロシア各地でデモがあり『ウラジオストクを日本に渡せ』とのプラカードが見られたほどでした。ロシア極東では性能のいい日本車の人気が高く、走っている車の95%が日本の自動車です。しかし、2009年に関税の引き上げがあり、日本からの自動車輸入は激減しました。同年3月のロシア極東税関(ウラジオストク)の発表で輸入台数が昨年同時期の約20%に激減するなど、中古車ビジネスは壊滅的打撃を受け、失業者が続出したのです」(ロシアウオッチャー)

極東ロシアの出稼ぎ先の主流が韓国に

そこで、ロシアが次のターゲットにしたのが韓国だ。

「そんなロシアの日本傾斜を見て取った韓国は、2014年1月に就労や就学を除いて60日以下の滞在であれば、ビザを相互に免除したのです。それ以降、ロシア人の不法労働者が韓国国内で急増しています。対して韓国は、入国管理を強化し、昨年は約5000人のロシア人が入国を拒否されています。

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