芸能界「やりすぎ事件」のタブー真相(1)「BUBKA」元編集長が語る「激震のスクープ写真」 (2/2ページ)
ずいぶんあとになって聞いた話ですが、閉店後にゲームセンター関係者が機械をチェックしている時に、たまたまプリントアウトされたものがうちに持ち込まれたそうです。もし犯罪に関わるものとわかった場合は、絶対に掲載はしませんでした」
同誌01年9月号はアイドル女優Nの「ブルセラ写真」を掲載。デビュー前に撮影された写真とはいえ、記事は大反響を呼んだ。
「彼女が自分のブラジャーやパンティを自慢げに見せびらかしている表紙の写真は有名ですが、中にはもっと過激な写真もありました。でも、当時彼女は未成年でしたし、編集部内でもさすがにこれはマズイだろう、となったわけです」
宮沢りえ(44)と中田英寿(40)との「ディープキス写真」が掲載されたのは03年10月号だった。
「当時は落ち目だった宮沢りえが、記事によって久しぶりに注目を集め、再ブレイクにつながったと思っています」
スクープを連発すれば、外部からの“圧力”にもさらされる。アイドルグループの「トイレ盗撮映像」を100万円で買い取った直後に“事件”は起きた。
「どこから情報を得たのかはわかりませんが、編集部にコワモテの2人組が映像の回収にやって来たんです。個室で1対2の状況にされ、ヤクザの名刺をチラッとだけ僕に見せてきたんですよ。彼らは一般人に名刺を渡すと暴対法で捕まっちゃいますからね。要するに腰の引けた脅しです。1人が『こんなの出たらわかってんだろうな?』とスゴめば、もう1人が『まあまあ』となだめる、まさにヤクザの交渉でした。でも僕は絶対に渡しませんでした。むしろ殴られたり灰皿を投げられればこっちの勝ちですからね」
雑誌が売れれば売れるほど恨みを買うのは宿命だ。
「命の危険を感じたのは、芸能事務所の社長が『私、寺島さんの写真持っているんですよ。プライベートの写真をね』と言ってきたんです。要するに『あなたがいつどこにいるかは把握しています。下手なことはしないほうがいいですよ』という脅しですよね(笑)」
コンプライアンスやパブリシティ権の問題もあり、当時の「BUBKA」のような雑誌は今では難しい。それでも寺島氏は、長らく籍を置いた出版社を退社し、新しい一歩を踏み出そうとしている。
「編集プロダクションを設立し、全盛期の『GON!』と『BUBKA』を合体させた“コンビニ15万部クラス”の雑誌を作るプランを進めています。昔のように160キロの豪速球は投げられないけど、ナックルボールを覚えて全盛期よりも活躍しているピッチャーもいるわけですし、雑誌にも未来はあると思っています」
カリスマ編集者の闘志はまったく衰えていないようだ。